過日、「眼鏡作製技能検定」という国家検定資格の試験が行われました。
https://www.megane-joa.net/拙ブログでもこの検定には何度か触れていますが、
こちら で書いたように、受験者に漏れなく合格してもらえるように忖度しているので、
合格率はほぼ100%に近いのではないかと予想しておりましたら、
結果はなんと、
1級で14%、2級で62.3%と言うことでした。
なんという体たらく!
もっとも、初めての試験で、過去問の問題集も無いし、急な決定で準備期間も短かったですし、
同情の余地はあるのですけれども。
どういうかたが受験したのかは存じませんが
1級では3年制以上の眼鏡学校卒業者あるいは5年以上の実務経験を有するもの
2級では2年制以上の眼鏡学校の通信教育を修了あるいは2年以上の実務経験を有するもの
なので、まったく素人ということでは無いはずです。
これで試験の難易度や問題の傾向も見えてきましたので
次回に捲土重来を期してください。
https://www.megane-joa.net/contents/試験問題が公表されましたので覗いてみたら・・・・
2級はともかく、1級の試験問題ですが、
確かに実務とは無縁だったり時代錯誤の問題が出ていたりして、
眼鏡学校を出ていないと、けっこう難易度の高い試験という印象を受けました。

私も、昨年出版されたこれを読んでいなかったらヤバかったかもしれません。
で、正解に解説が無いので、
なぜそうなるのか、答えを間違えたかたの参考のために私が解説して差し上げようかと思います。
(上から目線で恐縮です)
間違ったまま放っておくよりは、理解しておいた方が絶対に良いですよ。
1.調節休止の状態で網膜共役点が眼前0.25m の眼で正しいのはどれか。
A.S-4.00D の補正が必要な近視
B.S-3.00D の補正が必要な近視
C.S-2.50D の補正が必要な近視
D.S-0.25D の補正が必要な近視
「網膜共役点」などとややこしい言葉を使っていますが、
2点が互いに特別な位置関係にあり、互いに入れ換えてもその関係に変化のない点、
すなわち屈折度数と「遠点」の関係に当たります。
0.25mに遠点があるということは、0.25mの逆数4.00D、眼前なので近視、
よって答えはAです。2.正視状態の眼前に、S+0.50D C-0.50 Ax90°のレンズを置いた場合、どのような乱視の屈折
状態になっているか。
A.近視性単性直乱視
B.近視性単性倒乱視
C.遠視性単性倒乱視
D.混合性倒乱視
実務にはあまり役立たないですが、なかなか良い問題かと思います。
眼前に指定のレンズを置いた場合の屈折状態はこのようになります。
|-0.50
|
|_______0.00
Sph±0.00D Cyl-0.50D Ax180
よって答えはAです
3.不同視について、正しいのはどれか。
A.軸性不同視の場合、不等像視の発生は少ない。
B.一般に、左右眼の屈折度差が2.50D 以上のものをいう。
C.近視性不同視の方が不同視弱視になりやすい。
D.左右眼の像の大きさが異なることをいう。
消去法で考えますと、
B.不同視は左右眼で屈折度が異なるものを言いますが、一応さまざまな教科書で2.00D以上となっています。
じゃ、1.75Dの差は不同視じゃないのか?といわれると、充分に不同視です。
C.遠視性の不同視のほうが弱視にはなりやすいので×です。
D.網膜像の大きさの違いは不等像(不等像視)です。不同視以外でも黄斑部疾患で起こることもあります。
答えはA.なのですが、捕捉すると、軸性不同視の場合、眼鏡矯正による不等像視の発生は少ない、
としたほうがより適切です。4.眼のピント合わせ(調節)の主体となる筋はどれか。
A.輪状筋
B.縦走筋
C.瞳孔括約筋
D.眼輪筋
毛様体筋は調節するときは輪状筋(Müller筋)が働き、
調節が弛緩するときは縦走筋(Brüke筋)が働きます。
調節の主体ということなので、答えはAになるのでしょう。5.眼前1m から眼前50cm の間が丁度明視域に入らないバイフォーカル眼鏡と調節力の組み合わ
せはどれか。遠用補正度数は全て±0.00D とする。
A.遠方は正視状態、加入度2.00D のバイフォーカル、調節力は1.00D
B.遠方は0.50D の近視状態、加入度1.50D のバイフォーカル、調節力は1.00D
C.遠方は0.50D の遠視状態、加入度2.00D のバイフォーカル、調節力は1.50D
D.遠方は1.00D の遠視状態、加入度2.50D のバイフォーカル、調節力は2.00D
遠用部と近用部の明視域を求める問題ですが、
この場合は、遠用部の近点と近用部の遠点の間の明視できない距離を求めろということです。
A. 遠用部は1.00Dの調節を働かせて近点1m。近用部は+2.00Dなので遠点0.5m
B. 遠用部は1.00Dの調節を働かせて近点0.66m。近用部は+2.00Dなので遠点0.5m
C. 遠用部は1.50Dの調節を働かせて近点1m。近用部は+1.50Dなので遠点0.66m
D. 遠用部は2.00Dの調節を働かせて近点1m。近用部は+1.50Dなので遠点0.66m
答えはA.ですが、遠視を矯正しないという理由がありませんので
まったく実務的では無い問題ですね。6.Donders らの調査によると、60 歳の調節力はおよそ何D か。
A.0.50D
B.1.00D
C.1.50D
D.2.00D
ドンデルスさんの言う通り。
Dondersさんがそういうなら間違いないのでしょう。
答えはB.
7.白・黒それぞれ1.5mm 幅の縦縞が描かれたオプトキネティックドラムを1m の距離で回転さ
せたところ、視運動性眼振(OKN)が観察できた。視力の評価として正しいのはどれか。
A.最低でも0.1 の視力はある。
B.最低でも0.2 の視力はある。
C.最低でも0.4 の視力はある。
D.最低でも0.8 の視力はある。
オプトキネティックドラムなんて見たことも聞いたこともないかたが大多数だと思います。
私も眼鏡光学ハンドブックだったかの画像でしか見たことが無いです。
縦縞やチェック柄の描かれた円柱を回転させて、視運動性眼振の有無で視力を推定するものです。
乳幼児で弱視が疑われる場合に行われます。それと、動物の視力検査にも使われます。
オプトキネティックドラムが何かわからなくても答えは推測できます。
1.5mm間隔で1mとしますと、5mならば7.5mmになります。
0.1のランドルト氏環の切れ目が15mmなので、その半分の0.2の小数視力が割り出されます。
1.0のランドルト氏環の切れ目を1.5mmと覚えていれば、その5倍に相当するので視力は0.2と計算されます
よって正解はB.です。
8.ランドルト環の通常黒い部分の輝度が20cd/m2、背景及び切れ目の通常白い部分の輝度が
180cd/m2 であった。この視標のコントラスト(%)で正しいのはどれか。
A.20%
B.40%
C.60%
D.80%
これは計算式を覚えておくしかないでしょうか。
(180-20)/(180+20) *100
まあ、でも、いちばんそれっぽい数字で80%と推定して正解したかたも多いのではないでしょうかね。
正解はD.です。9.雲霧法による乱視測定では、マイナス円柱レンズの補正軸は何に基づいて決定されるか。
A.前焦線の方向
B.後焦線の方向
C.最小錯乱円の大きさ
D.前焦線から後焦線までの間隔
マイナス円柱レンズがキモです。
まあ、雲霧法ではプラスの円柱レンズを使うことはあり得ませんが。
雲霧法の場合、後焦線を網膜上に置く、ことがこの検査法の核心です。
正解はB.
10.S+0.50D C-1.00D Ax180°のクロスシリンダーを利用して加入度を測定することにした。
仮の加入度としてS+2.00D を入れて測定を始めたところ、被測定者は縦線が濃く見えると
答えた。測定者の対応として正しいのはどれか。
A.加入度を+2.00D で決定する。
B.加入度を+1.75D にして再度縦横の線の濃さを比較させる。
C.加入度を+2.25D にして再度縦横の線の濃さを比較させる。
D.C-0.25D Ax180°を加え再度縦横の線の濃さを比較させる。
私自身は普段使うことは無いですし、これで加入度数を決める眼鏡技術者もいないのでは無いかと。
むしろ調節ラグの測定に使うことがほとんどだと思います。
主にフォロプターを使って加入度数を求めるときに使う手法ですが、
残余乱視があると正確では無くなるので、まずは遠用度数を正しく完全矯正にしておくことが必要です。
また遠用度数を完全矯正値で処方しない場合は、この検査で得られた加入度数も調整しないといけません。
クロスシリンダーを眼前に置いて人為的に混合性乱視を作ります。
クロスヘア(クロスライン)視標を見せて縦横の濃淡が等しくなれば網膜上に最小錯乱円があるという原理です。
縦線が濃いということなので加入度数が強いということを意味しますのでB.が正しいはずですが、
なぜか正解を見るとC.となっています???
なぜ???
それは、クロスシリンダーを一般的な手法の逆にセットしているからでした。
普通は乱視軸は90°、倒乱視にセットしますし、眼鏡学教本や眼鏡技術者読本などの教科書でもそう解説されています。
敢えて180°にセットするなんて何ともひねくれた問題でした。
お恥ずかしながら、私もそれを見落としてしまいまして、
神奈川県在住の米国optometristの資格を持つかたに指摘されてやっと気付きました。
ということで正解はC.です。
でもまあ、この問題、
赤緑フィルターを敢えて左右入れ替えてワース4灯テストをやるとか、
偏光フィルターの軸を逆ハの字、ようするに左右入れ替えて各種偏光視標を使った検査をやるのと同じように、
まったく意味が無いというか必然性の無い設定としか思えないのですけれどね。
まあ、負け惜しみですけど。以降、続く・・・・
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潰瘍性大腸炎の具合がイマイチで、ひと月ぶりに自転車に乗れました。
何か食べるとまたお腹が痛くなるかもしれないので朝食は抜きです。
海側環状道路を鶴来バイパスに向かって走っていると、
突然ハンドルにガタガタと振動が来ました。
路肩のものすごく荒れている区間ですが、それにしても異常な振動。
止まって確認すると、前タイヤのビードが外れていました。
すぐエアー抜かなきゃ、とバルブに手を伸ばしましたが時遅く、
ホイールとタイヤの間からはみ出したチューブが「パーン!」と音を立ててバーストしました。

まあ、チューブ交換なら朝飯前です。ほんとに朝食前ですが。
タイヤはもう外れていたので、チューブを交換して、ミニポンプとco2カートリッジで空気を入れて
ほんの数分で復帰。
チューブド・クリンチャー・タイヤは、
予備チューブとco2カートリッジさえあれば、パンクからの復旧は簡単です。

チューブとco2カートリッジを使ってしまったので、念のために補充しないといけません。
野々市市内に回り道すると、サイクルベースあさひさん発見。
無事に予備チューブとco2カートリッジが手に入りました。
再スタートして数分、またしても変な振動。
今度は後タイヤです。
すぐにエアーを抜いてバーストは避けられました。

このVeloflexのタイヤ、どうもこのホイールとは相性が悪いようで・・・・
初めて取り付けたときも、空気圧を上げたらビードが外れてしまいました。
過去2回、アルミリムのホイールで使った時はまったく問題なく使えていたのですが。
一旦、タイヤのビードをすべて外して、慎重に嵌め込んで空気を入れました。
走行できる範囲でギリギリ低めの空気圧にしました。
余計な手間を取りました。腰と二の腕が痛い・・・
まあ、坂を50km/hで下っている時に起きなくて良かったと前向きに考えて再スタートです。
11時ごろにブランチの予定でしたが、余計な時間を食ったため昼過ぎに鳥越に到着。
おろしそばと卵かけご飯。

帰路に付きますが、向かい風が凄い。
このコースは午後は手取渓谷を拭き上がてくる風が向かい風となります。
緩い下り坂なのにペダルを回さないと進みません。


暑さと、向かい風と、タイヤ修理の疲労感、そして、再びタイヤが外れることを危惧して、
復路は鶴来駅からサイクルトレインに乗りました。
エアコンが効いて快適でした。

マスクとサングラスで紫外線除け。
3シーズン目ともなると、息苦しさにも慣れてきました。
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2014年5月24日、この場所でひっそりと開店して、今日で8年になりました。
8年経過した今も、ひっそりと営業出来ておりますのは、
多くのかたに御支援をいただいた賜物です。
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
世間では
「桃栗三年柿八年」といいまして、
資本を投じてから相当の年月を経なければ、それ相応の利益を得ることはできない
という意で使われます。
で、柿が実ったとしても、豊作だったり凶作だったりもするわけで、
当店の場合、どの程度の実り方なのかは想像にお任せするとして、
まあ、そうたいしたこともない実り方であるのは間違いないです。(笑
もっとも、実りを求めてやっているわけでも無いので、
枯れなければそれでよいのですけれど。
さて、このことわざには続きがあったはずなのでちょっとググってみると
「柚は遅くて十三年」、「梅は酸いとて十三年」、「梅は酸い酸い十八年」などなど
色んなものがあるようです。
内容は割愛しますが「後家一年」とか聞き捨てならんものまで!
ともあれ、毎年同じことを書いていますが、
これからも、初心を忘れることなく、
驕らず慢心せず、お客様の利益になるメガネ作りに真面目に取り組んでいく所存ですので、
よろしくお願い申し上げます。
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金沢市から、風疹抗体検査・予防接種が受けられるという無料クーポン券が届きました。

何でも、私の世代の男性は、公的なワクチン接種を受けられる機会が無く、
抗体の保有率が低いそうです。
で、2カ月に一度、潰瘍性大腸炎をケアしていただいているかかりつけ医に行ったついでに
抗体検査をしてもらいまして、その結果が届きました。
結果は陽性でワクチン接種は不要となりますと書かれていました。
「陽性」の文字に一瞬ドキッとしましたが、
抗体が陽性ということは、抗体を持っているということなので、陽性で良かったのです。
母親に聞きましたら、
風疹・麻疹・おたふく風邪など、子供が罹るような病気はすべて罹っているらしいです。
でも、28か9歳の時に、2回は罹らないはずのおたふく風邪に罹り、
信楽焼のたぬき状態になって、
2週間ほど入院したことがあるのですが。
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過日、室内用の
おもちゃのドローンを試してみたのですが、
もうちょっとしっかりしたものを使ってみたくて新調しました。
とはいっても、機体重量94gほどのトイドローンですが。
カメラが二つ付いているので上空からの画像撮影も可能です。
こんなものが5千円未満で買えるとは、中国って恐ろしい国ですね。
ドローンは、航空法では、100g未満、100g以上200g未満、200g以上で取り扱いが変わりまして、
屋外で飛ばす際に、登録の必要無いグレードのものになります。
ただし、飛行禁止区域などルールは守らないといけないのは当然です。
それはさておき、このドローンという話題の物体ですが、
空間認知の良いトレーニングになることに気付きました。
前進している時は、右は右、左は左ですが、
こちらに向かって来るときは、右は左、左は右になります。
何を言うとんねん!と思われるかもしれませんが、

前方に前向きで移動している時に右に行こうと思えばレバー操作は右ですが、

逆に向かって来るときに右に行こうと思えばレバー操作は左になります。

横を向いて、この場合は左を向いていますが、
右に行こうと思えば、レバー操作は後ろになります。
これを瞬時に、眼からインプットして、脳で考えて、手にアウトプットしなければいけません。
この動作は、視覚認知のビジョントレーニングになりそうです。
ドローンに限らず、4輪、ボート、リモコン玩具はすべて同じです。
今回、軍事分野でのドローンの有効性が取り沙汰されておりますが、
将来、このリモートコントロールの技術は、物流、土木建築、交通など、
さまざまな分野で活用されそうです。(すでに?)
毎年この時期、田植え機やトラクターの下敷きになる事故が起きたりしますが、
無人機でリモートコントロールすれば、万が一事故があっても人的な損害は無くなります。
工事現場もしかり。
VRやMRと連動すれば、無限の可能性を感じます。
将来的には、自動車免許と同じように、ドローン免許が大人の嗜みになる時代が来るような気がします。
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冬の間の野鳥の非常食として店先に置いてあるピラカンサに花が咲きました。

昨年に比べるとちょっと花の数が少ないようです。
まったく花の付いていない木もあったりします。
コムラサキは枯れた枝を切っておけば、あちこちから新芽が伸びて勝手に花が咲くのですが
ピラカンサを育てるのはなかなか難しい・・・・
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3月中旬に、高校三年生の男の子のメガネを調整しました。
主訴は「
眼精疲労」です。
片眼遮閉屈折検査から両眼視機能検査を経て、両眼開放屈折検査にて
R=Sph-10.00D Cyl-0.25D Ax40
L=Sph-11.00 Cyl-1.00D Ax165 6.50△B.Inの完全矯正値を得ました。
ワース4灯は正常、
輻輳近点は5cm程度で、眼球運動には問題ありませんでした。(むしろ良好)
所持のメガネは、
遠用(常用)
R=Sph-7.00
L=Sph-7.50d Cyl-0.50D 180近用(勉強用)
R=Sph-5.00D
L=Sph-5.50D Cyl-0.50D Ax180常用のコンタクトレンズは
R=-5.00D
L=-5.50Dです。
眼科で
「目が疲れる」と訴えるたびに、コンタクトも
どんどん弱くなっていって、
遠用眼鏡でもコンタクトレンズでも0.3とか0.4がかろうじて見える程度になっていました。
勉強用にいたっては遠点距離が20cmほどで、むしろ猫背になって顔を近付けていないと見えていない状況。
18歳で調節力も充分あり、
6.5△の外斜位がありながら輻輳近点5cmまで持っていける良好な輻輳力があります。
目が疲れる原因は、
むしろ、弱すぎて見えなさ過ぎる屈折矯正にあるのだろうと推測して、
そして、外斜位による輻輳性眼精疲労の可能性も考慮して、
常用度数を
R=Sph-9.00D Cyl-0.25D Ax40 1.50△BIn
L=Sph-9.50D Cyl-1.00D Ax165 1.50△B.inとしてメガネを調整しました。
内心必要ないのではないかとは思ったのですが、ご希望により
勉強用として
R=Sph-6.75D Cyl-0.25D Ax40 1.50△BIn
L=Sph-7.25D Cyl-1.00D Ax165 1.50△B.inを、使用中のメガネのレンズと交換しました。
(常用眼鏡に慣れるまでの橋渡しとしても使えます)
現在、ご本人は大阪に行かれているということですが、
先日お母さんから連絡がありまして、
「良く見えるようになって快適だ」というをおっしゃられていたそうです。
良かった、良かった・・・
たまに、
「
見え過ぎて疲れる」
という摩訶不思議なフレーズを聞きますが、
見えることは当たり前であり、見え過ぎるなんてことはあり得ないと思うのです。
「見えてはいけないものが見えてしまう」というかたはいらっしゃるのかもしれませんが、
それはまた別の次元の話です。
「見え過ぎる」と
「強過ぎる」は違います。近視の過矯正、遠視の低矯正、すなわち
遠視性デフォーカスという屈折状態では
「
強過ぎる」ということになり、これは良くありません。
そうではなく、適正な屈折矯正をすることにより、網膜上にフォーカスが合う屈折状態で得られる見え方は
当たり前のものが当たり前に見えているだけであり、
決して「見え過ぎ」ではないのです。
むしろ、「見え過ぎて疲れる」という状態は、
それまでが「見えなさ過ぎている」のだと思います。
見えなさ過ぎる状態に慣れてしまっていて、
当たり前に見えるようになると情報量が増えて脳の処理が追い付かないということでしょうか。
この国では、近視のメガネは弱く合わせる方が良い、
という
エビデンスに反した古い考えが未だに根強く
弱すぎるメガネで損をしているかたが多いように思います。
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「斜視のメガネを作って欲しい」
と電話がありました。
「斜位」ですとプリズム矯正の適応があります。
「斜視」ですと、間歇性斜視でしたらば適応がある可能性がありますが、
恒常性の場合はほとんど適応は望めません。
一般のかたが、そのようなことまでご存じないでしょうからご来店いただきましたが、
左右の視線がズレておりましたので、斜視と言えば斜視になるのでしょうが、
むしろ、左眼の眼球運動障害のようでした。
全方向に動きにくいようでしたが、特にまったく内転出来ずにいました。
プリズムでどうとかなる状態では無かったので、
MRIなど、脳神経の検査もできる出来る大きな病院へ紹介していただけるように、
個人的に面識のある眼科への紹介状を書いてお渡ししました。
そして、数日前、その眼科より返信が届きました。

原因がわかって治療ができたら良いのですが。
私は、屈折検査の途中で、矯正視力の不良をはじめ、変視症など違和感を感じた場合、
必ず眼科を受診するようにアドバイスしています。
これまで約40年間で、数百人ものお客さんを「病院送り」にしたのではないかと思います。
それがきっかけで、白内障や緑内障といった目の病気はもちろん、
中には松果体腫瘍や脳下垂体腫瘍、バセドウ病などが見付かったこともあります。
何度も書いていますが、目の病気は早期発見・早期治療が大切です。
決してお客さんに意地悪をして、病院送りにするわけではありません。
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最近、なんだか、特に近いところが見えにくいということでご相談に来られたご婦人。
もう7年も経ちますが
その時の完全矯正値は
R=(1.5*Sph-0.25D Cyl-1.00D Ax180)
L=(1.5*Sph-2.50D Cyl-0.75D Ax15)でした。
ところが、今回は
R=(1.5* Cyl-1.50D Ax1)
L=(0.6*Sph-1.50D Cyl-0.50D Ax5)と、左目の視力低下が目立ちます。それと左目だけの遠視化。
そして、クロスシリンダーの点群視標が、
左目だけ歪に見えるとの症状がありました。
つまり、こういう整列した点群視標が

不規則で濃淡があり、言わば、こんな感じに見えるということです。
変視症の疑い、そして、
左目だけの遠視化。
黄斑部の疾患が疑われるので、早急に眼科に行かれることをお薦めしました。
変視症は、黄斑変性症だったり、黄斑上膜症だったり、中心性漿液性網脈絡膜症だったり、
あるいは、中間透光体での光の錯乱だったり、いろんな理由で起こりますが、
黄斑変性症など、特に早期発見・早期治療が求められるケースが多いので要注意です。
普段は両眼で見ているので気付きにくいという面があります。
障子などの升目状のものを、右目と左目で見比べて違いの有無を確認したり、
白い壁を片眼ずつ見て、中心部に影が無いか、など、
変視症や中心暗点は自分で気付けるチャンスもあります。
ほんの数秒で出来る自己チェックですので、定期的にやってみてください。
5/16:追記本日、再来店いただきました。
紹介した眼科医によりますと、
・白内障が水晶体の真ん中にあって、光が錯乱している
・まだ手術が必要なほど進行しているわけではないので、(当店にて)メガネを調製してもらってください
とのことでした。
白内障ならば、ある意味、一安心しました。
黄斑変性症などにくらべると、深刻度は相当に低くなりますので。
近年、白内障手術は進化を遂げて、安心して受けられるようになりました。
我が家の後期高齢者も数年前に受けましたが、
手術後は非常によく見えるようになって
こんなことなら我慢せずにもっと早く受ければ良かった、
と言っておりました。
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昨日、いつものクリーニング屋さんに行ったら・・・・
マジ!?と思わず声が出てしまいました。
当店がこの場所に開業したのが約8年前。
当初は、実家に居候していたのですが、訳があって店の近くに引っ越したのが6年半ほど前です。
それ以来、ワイシャツやズボンなど、何となく目に付いたクリーニング屋さん(正確には取次店)に
ずっとお世話になっていたのですが、
昨日、カウンター上のレジの背面に、
「5月20日にて閉店します」との張り紙がありました。
いや、何とも突然で驚きました。
特に世間話など余計なおしゃべりはしたことも無いのですが
チャキチャキと明るいオバちゃんが愛想良く対応してくれるので、
人見知りで無愛想な私でも、安心して入ることができる店でした。
クリーニング店は、私の知る限り近くに3軒ほどあるはずなので、
クリーニングに困るということはないのですが、
初めてのお店というのは、何となく入りにくいし、
無愛想で気難しそうな(私のような)店主が出てきたらどうしようか、と思います。(;^ω^)
学生時代のアルバイトも含めて、働いた店ではワイシャツにネクタイが当たり前でしたので
それ以来、ずっと何の疑問も持たずにそうしてきたのですが、
数年前の猛暑の夏に、ネクタイを外してみました。
一度ネクタイを外すと、楽で、もう元には戻れなくなりました。
加工機械からの水しぶきでネクタイが白い斑点で汚れますし、
バフモーターにネクタイが絡んで、モーターが喉元を直撃するリスクも無くなりますので、
ノーネクタイのほうが合理的なのは間違いないです。
ネクタイをしないのであったら、ワイシャツである必要も無いわけですので、
ドライクリーニング不要なシャツにすれば良いのかもしれません。
でも、ポロシャツやネルシャツみたいな襟のあるシャツは、
自分でアイロン掛けしないといけなかったり、と面倒なので
やっぱりワイシャツが一番簡単なのかなぁ・・・。
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一昨日、昨日と連休を取りました。
天気は良さそうだったので、自転車に乗って富山県の魚津に居る友達に会いに行こうかと思ったのですが、
ここ最近、お腹の調子が悪いので断念しました。
案の定、一昨日の遅い朝食(昼食も兼ねる)のあと腹痛に見舞われ、
どこにも出掛けられずにいました。
夜になっても治まらなかったので夕食も暖かいうどんを食べただけ。
翌日もやはり、朝食後は腹痛に見舞われ、夜まで続きました。
やることなくてヒマなので、近くのヤマダ電機に行って、噂のドローンを買ってみました。
以前からドローンに興味は有ったのですが、難しそうなのと、操作を覚えるのが面倒なので
スルーしておりました。
ドローンといっても、4千円もしない、子供用のおもちゃです。
操作の仕方がわかって、面白かったら、もうちょっと本格的な奴が欲しくなるのでしょうが、
右も左もわからない現状では、こんなおもちゃで充分です。
ラジコンと言えば、子供の頃のあこがれのおもちゃでした。
今でこそ、廉価なラジコンもありますが、
子供の頃は高嶺の花で、買ってもらうことが出来ませんでした。
それこそ、スネ夫くらいしか持っていなかった時代でした。
というか、骨川家のような家なんてあったっけ?という時代。
高度成長期の終焉、オイルショックに見舞われた
昭和の半ば過ぎの時代です。
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プラスチックレンズは「染色」という方法でレンズに色を付けることが出来ます。
以前は、各レンズメーカーが独自に色を設定していて、
メーカーごとに染色サンプルを用意する必要がありました。
それが無駄ということになり、レンズメーカーが合同で「オプチカルカラー協会」というものを作り、
全メーカーで共通のカラーサンプルが出来上がりました。
現在は「アリアーテ・トレス」という名称で、トレスという名の通り3代目になります。
で、初代から2代目、3代目となるうちに、カラーバーリエーションが減ってきました。
カラーサンプルの濃度も簡略化されて、サンプルの枚数も減ってきています。
とあるお客様から、青と緑の中間くらいの色が欲しいとご要望がありましたが、
アリアーテのカラーでは、ブリーズブルーという名のどう見ても水色、
ブリーズグリーンという名のどう見ても薄い緑しか存在しません。

そこで、ブリーズブルーのサンプルの上にブリーズグリーンのレンズを重ねると
ご要望に近い色が得られました。(逆に重ねるとやや青が強くなる)
比較的、見本染色に柔軟に対応してくれるメーカーに連絡すると、
「クレーム非対応で良ければ可能な限り近付ける」
という返事をいただきまして、2枚のレンズをセロテープで固定して送りました。

で仕上がって来たレンズがこちら。

なかなか良い色に上がっています。
染色は、この時代になっても未だに人力です。
染色液の濃度や温度など、ちょっとした違いで色に変化が出るために、
作業員のかたが手作業で、染色液に漬けては洗浄して目視を繰り返して、色調や濃度を調整していきます。
オプチカルカラー協会のお仕着せのカラーに満足いただけない場合
サンプルさえ用意できれば、結構柔軟に対応可能です。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102
OptPal(オプトパル)
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