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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

福富屋製菓のビーバーですぞ!

久しぶりにスーパーの店頭で見掛けましたので思わず買ってしまいました。

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北陸製菓の「ビーバー」という揚げあられです。

元は、松任市(現・白山市)にあった福富屋製菓の看板商品でした。
子供のころからのおやつの定番商品でしたが、
製法や原材料に拘り過ぎて価格競争で苦戦した結果、福富屋製菓は2013年に事業停止して自己破産しました。


翌年、北陸製菓が、当時からのレシピと製法を忠実に引き継ぎ生産を開始、
さらに翌年の北陸新幹線金沢開業をきっかけに、
観光客にも金沢土産として知られるところとなり、
つい最近、NBAで活躍する八村塁選手(富山出身)がきっかけで大ヒットして、
店頭から全く消えて無くなったのでした。


何でも、白エビ味が、メルカリやヤフオクで高額取引されてるとか・・・


鳴門の焼塩・日高昆布・北陸産「もち米」で作られた揚げあられですが、
福富屋製菓の時代にカレー味、
北陸製菓になってから白エビ味とのどぐろ味が発売になっています。
この白エビ味が八村選手が紹介したものです。


これ、食べだしたら止まらないんですよね。

「強いぞ、ビーバー!」
「福富屋製菓の ビーバーですぞ!」


このキャッチコピーのテレビCM、
覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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スポーツサングラスが入荷しました

別に悪いことをして入手したわけでは無いので明かしても良いのですが
大人の事情というやつで、ブランド名は明かせませんが、
(画像も細工しております)
有名プロサイクルチームも使用しているスポーツサングラスが入荷しました。を入手しました。
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当店は「正規代理店」ではありませんので、
残念ながら補修パーツなどの入手は出来ませんし、純正の度付き加工も出来ません。。
その代り、「正規代理店」として、「国内正規品」として販売する価格よりも、
3~4割ほどお安く提供できますし、
MAXtremerや、KODAKレンズで度付き加工すれば、純正レンズよりもお安く作れます。


偽物ではなく、海外で流通している正規品です。
日本では、高級なブランドとして流通しているようですが、
海外では結構ダンピングされておりまして、今回はたまたまそれを入手しました。
様子見のために、入手した本数はわずかですのでご興味のあるかたはお早めに。


今回の入手分は、度付き加工のシャーシとして利用いたします。
サングラス単体での販売はいたしませんのでご容赦ください。


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毎週金曜日の営業について

毎週金曜日、肩痛の診察とリハビリのために整形外科に通う事になりまして、
朝の営業開始時間を30分繰り下げることと相成りました。
ご迷惑をお掛けいたしますがなにとぞご容赦ください。


もうひと月ほど経ちますが、肩痛が治りません。
インピンジメント症候群ということですが、まあ、いわゆる「五十肩」なのでしょう。

いろいろなかたに伺うと、半年ほどで自然に治った、とか1年くらいかかった、とマチマチで、
整形外科に通ったかた、接骨院に通ったかた、何もせずに成り行きに任せたかた、
とこれまたマチマチで、
何を信じて良いのかわからなくなりました。

仮に半年で自然治癒するとしても、この痛みを半年間我慢するのは相当に辛いです。
服を着たり脱いだり、洗濯物を干したり取り込んだり、食器を棚から出したり仕舞ったり、などなど
日常生活の中で、腕を上げるという動作はいろいろな場面であるわけで、
その度に、ツーンとした痛みが肩に走るとなると、これは我慢は無理です。 (>_<)

幸い、肘を脇に付けた状態で腕を上げるのは大丈夫なので、
クロスシリンダーやトワールなど、仕事の中でも重要な動作には支障がないのは幸いです。

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脇を開く形で腕を上げる動作だったらば、
屈折検査で最も大事な道具を使えなくなるところでした。


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残余乱視について質問がありました

朝イチに、何やら「けったいな」電話がありまして・・・・

普通なら、
「○○の△△と申しますが、お聞きしたいことがありまして・・・云々」
という件からはじまるのが社会的な常識だとは思うのですけれども。

とりあえず、内容は、

S+0.50D C-1.00D Ax90の眼に、乱視軸を間違えてS+0.50D C-1.00D Ax180とした場合の残余乱視

という趣旨の質問でした。

要するに、
S+0.50D C-1.00D Ax90の眼に対して、
S+0.50D C-1.00D Ax180と処方を書き間違えたり、メガネ屋が間違えて作ってしまった場合
それを掛けた患者(消費者)はどうなるか?
ということです。



これに回答する場合、
相手がどういうレベルにあるかたかわからないと、非常に答えにくいです。
単なる一般の消費者のかたかもしれないし、同業者かもしれない、医療関係者かもしれません。
同業者、医療関係者にも、その知識レベルには差があります。
社会的な常識の点もそうですが、こういう事情もあるので、
自身の職種や立場みたいなものをあらかじめ名乗っていただきたいということです。


そこで職業を聞くと「検査に従事している」ということでした。
正直なところ、検査に従事しているかたがこれを疑問に思うとしたら、ちょっと不安になるレベルではあります。

結論として、残余乱視は倍になります。
とお答えすると、
符号は?
と聞かれました。

はぁ?
「符号」というのは、数字の頭に付いている「+」や「-」のことですが、
符号なんてどっちでも関係ないというかどちらでも表記可能です。
この場合の正確な残余度数は
S+1.00D C-2.00D Ax90
とするのが、まあ、わかりやすい表記ですが
S-1.00D C+2.00D Ax180
でも正解です。
この二通りの表記はどちらも同じ度数です。

度数変換と言いまして、眼鏡専門学校では、たぶん、最初の1週間のうちに習う基本です。
検査の場においては、調節力の介入を防ぐため
乱視レンズはマイナスレンズを使う事になるので、
普通はマイナスシリンダー(C-*.**)で表記することになりますが、
レンズの発注の段階で、プラスシリンダー(C+*.**)に変換しないといけない場合もあるので、
これは瞬時に頭の中で変換できるようにならないとダメです。


それと
この場合の考え方は?
と、これまた電話口で答えるのが難しい質問があったのですが、
まあ、考え方も何も、単純に ↓ です。
お馴染の(?)主経線で考えるとわかりやすいです。(たぶん)

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乱視というのは、眼の屈折異常と逆の屈折を持つレンズで相殺して屈折矯正するものです。(上段)
それを乱視軸を反対に間違えてしまうと、屈折異常の量が倍になります。単純にそれぞれを足すだけです。(下段)


今回の質問は、乱視軸が逆なだけなので、単純に残余乱視は倍になるだけですが、

S+0.50D C-1.00D Ax90と処方すべきところ、9を8に書き間違えてしまったとします。
つまりAx80になると、これは三角関数を駆使しての計算が必要です。

S+0.175D C-0.35D Ax130
度数変換しますと
S-0.175D C+0.35D Ax40
となります。


尚、こういう問い合わせは、電話よりもメールでいただいたほうが助かります。
来客中や手の離せない仕事中に電話を頂いてもお相手出来ない事もありますので。

メールなら手の空いたときに返事が出来るし、
もし残余乱視のような計算が必要な場合、正確に計算した返答ができるからです。
三角関数を暗算できるほどの優秀な脳みそは持ち合わせておりません。

尚、メールには、お名前と職種、連絡先くらいは記載をお願いします。
匿名のメールに対しては、それなりの返答しか出来ません。


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HOYAの度付き組み付け加工

前回は昭和光学のMAXtremerを紹介しましたが
→ MAXtremer Sports RX
新たに、HOAの組み立てサービスを使用して、スポーツサングラスの度付き加工をしてみました。

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レンズは、HOYALUX RFスポーツ1.6のPOLATECミラーコート付き8カーブレンズになります。

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MAXtremerでは、レンズ周辺部を削り落して厚みを薄くしてありましたが
HOYAの場合は、やや大きな面取り加工だけで、周辺部の厚みは残ります。
ただし、カーブが深いレンズであることと、カットが斜めに行われているので
側方から見ても厚みは感じません。

MAXtremerと違い、レンズの側方まで光学域となっているので、
側方部の視野は広いですが、累進レンズ特有の周辺部のボケがあるので明瞭な視野ではありません。
これはMAXtremerと好みがわかれると思います。

レンズの光軸と視線のズレにより発生するプリズムもかなり補正されていて、
その点はMAXtremerよりも違和感は少ないですし、
これまで使ったハイカーブレンズのどれよりも装用感は良いです。

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レンズに段落ち加工が施され、サングラスのシャーシに固定されます。

今回は、偏光のハイカーブ累進レンズにミラー加工というもっとも価格の上がるオプションにしたために
実売価格で8万円程度になりますが、
通常カラーとミラーコートの仕様ですと、5万円程度になり、MAXtremerよりはややお安く提供できると思います。
単焦点レンズならばMAXtremerと同程度の4万円程になるかと思います。


MAXtremerに比べて、対応するサングラスの種類は少ないので、
対応可能かはお問い合わせください。


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教習所の卒業証明が切れる!

自動車教習所の「卒業証明書」の有効期限が来月5日で切れるというかたから深視力用メガネの相談を受けました。

マジですか!?

猶予は3週間と2日しかありません。
場合によっては、レンズを特注して、ビジョントレーニング的なことをすることになるので
時間が足りなくなる可能性もあります。


メガネ経験は無く、裸眼視力が悪いという自覚も無い様子ですが、
中等度の弱くらいの近視性乱視と2△ほどの外斜位がありました。

裸眼視力は0.5程度ですが、ご本人には「見えにくい」自覚は無いというよくあるパターンです。

→ 目は悪くないのに・・・


プリズム矯正をすると明らかに明瞭度が上がるということで、
プリズムを入れたいところですが、
プリズムを特注すると、日にちが掛かります。
時間的に余裕が無いので、レンズの偏心でプリズムを得ることとして
在庫のある球面レンズで、当日お渡しにしました。


幸い、何度か練習しているうちに、ボーダーラインまでは来たので事なきは得ました。

そして本日、無事に合格したという報告を頂きました。

これまで何度も書いておりますが、
心臓に悪いので、深視力は早めの対応をお願いします。


自動車学校卒業後よりは、在校中のうちに、
さらには、入校時の適性検査で不安を覚えたら、入校手続きをする前に
各地の深視力研究会の会員店にご相談ください。


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ますながのこどもめがね

当店では、お子様用のメガネフレームは、福井県に本社のある増永眼鏡のものを多く在庫しています。

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丈夫で安心、というのが大きな理由ですが、もうひとつ、
部品単位で入手できて、且つ、その部品の精度が良く互換性が高い点も理由です。

例えばこの子供枠、
玉型サイズ40mmには110mm長テンプル
玉型サイズ42mmには115mm長テンプル
玉型サイズ44mmには120mm長テンプル
が、デフォルトで付いてきますが、
今回は40mmの前枠に120mmのテンプルを付け換えました。

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テンプルを付け換えると、開きが変わることもありますが、
このメーカーの部品の精度は高くて、ほとんど変わることがありません。

万が一破損した場合も、壊れたパーツのみの交換で済みますので経済的です。

特に子供枠の場合、こういうサービスというか体制は当たり前だと思うのですが、
その当たり前と思われることが出来ないメーカーもあったりします。


常に物事を斜めというか、皮肉っぽく見る私ですので、(笑
増永眼鏡をただ「素晴らしい」と褒めるだけではありません。

もう少し、かわいいデザインや色を採用しましょう。

そして、スヌーピーのケースが欠品していたときに発注したぶんのケースを補てんしてください。


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目は悪くないのに・・・

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「目は悪くないのに、免許センターで深視力に落ちた」

というご相談がぼちぼちあります。


「目が悪い」という表現には思うところがありますが、それはまたの機会に。


相談者の言わんとするところは
「裸眼視力は悪くないのに、免許センターで深視力に落ちた」
ということです。

ところが、実際に屈折検査(視力検査)をしてみると

Sph-0.50D Cyl-0.50D Ax175
Sph+0.25D Cyl-1.00D Ax10

などと、弱い近視性乱視や混合性乱視が見つかります。
もちろん、遠視や遠視性乱視の場合もありますが。

この程度ですと、確かに裸眼視力はさほど悪くないはずです。
検診などで裸眼視力の測定をすると1.0とかといった結果が出ますので
自分の視力は悪くない」と考えるのも当然かと思います。

正視(平行光線が無調節状態の眼に於いて網膜上に結像する状態)のかたが
ある日目覚めたら上記の屈折度数に突然変わっていたとしたら、
視力の異常に気付くでしょうが、
長い年月を掛けて、上記の屈折度数に変わっていったかたでは、
視力の異常に気付くことはほとんど無いでしょう。
このかたにとっては「当たり前」の状態なのです。



しかし、2.5m先にある3mmにも満たない細い桿に対して、
視差40秒の精密な立体視をするには、この裸眼では難しい場合が多いです。

近視に気付かず長期に放置した場合や、
不同視眼(左右の屈折度数に差があるもの)の未矯正・低矯正などでは、
斜位が発生することもあります。

立体視は、パーナム融像エリアに結像することで得られる感覚ですが、
パーナム融像エリアの誤用(ドイツでは「感覚神経性変化」と呼んでいます)が起こり、
立体視が低下する場合もあります。


深視力検査が合格できない、という場合、
何らかの理由が眼に潜んでいると考えた方が間違いないです。

中には、眼では無くてメンタルの部分で不合格になるかたも見受けられますが、
そういう場合は、本当に
「目は悪くないのに、免許センターで深視力に落ちた」
ということになり、こっちのほうが対処が難しいことが多いです。
というか、眼に全く問題が無ければ、矯正のし様がないです。

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古いカメラ

カメラマニアの叔父から譲り受けた古いカメラ。

似たようなカメラが2台。
カメラ本体は同じものでして、NIKON F4という機種で、
向かって右の背の高いほうはバッテリーパック付きのF4sという機種になります。

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NIKONの一ケタ機、いわゆるフラッグシップ機最初のオートフォーカスの機種です。
(F3-ATは除く)

取り扱い説明書が無いので、インターネットや古いカメラ雑誌からの情報を頼りにして、
F4のほうに電池を入れていろいろ設定を変えてみましたがオートフォーカスが働きません。
レンズが対応してないのかと思って調べてみましたが、どうやら動くはずです。

おかしいな、と思いつつ、F-4sのほうに電池を入れるとオートフォーカスが働きました。
再びF4を全く同じ設定にしてみましたがやはりオートフォーカスは働かず。
つまり、故障決定です。
2台あるおかげでトラブルの切り分けが出来ました。

もうメーカーの修理対応も終わっていますので
今後はマニュアルフォーカス機として働いて貰いましょう。
というか、オートフォーカスのレンズは、使い勝手の良い画角のものが無いので
どのみちオートフォーカスは使えないのですが。

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それにしても昔のカメラは重い。
今使っているデジタル1眼レフ(向かって右)もかなり大型ですが、
同じようなサイズでも、フィルムカメラのほうがずっしりと重いです。
レンズも昔もほうが重いようです。

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夜の日課

肩痛が長引きそうなので
フィットネスクラブを「休会」することにしました。
一旦「退会」して、再「入会」する方法も考えたのですが、
会員である期間が長いことによるメリットのほうが良いようです。


今月一杯はクラブの利用は可能なので、
歩いたり、風呂に入る程度には使えますが、
来月からは夜の日課が無くなりました。


カメラや自転車の整備で時間をつぶそうかと思います。

そして、ホイール組み。
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スポルティーフの自転車に付いているホイールが重くて回らないので
もうちょっと楽に走れるようにしたいと思っておりました。
近年は、銀色のリム、スポーク、ハブで組まれたメーカーの完成ホイールが全く無いので、
無い以上自分で組むしかありません。
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リムとハブは入手しましたので、
各部を採寸して、スポーク長を計算して発注します。

お盆明けにはスポークも入荷するでしょう。
真剣に取り組めば1日で出来ますが、
じっくりと振れを追い込むために、秋の夜長にじっくりと弄って行きたいと思います。


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プラスチックレンズの「ひずみ」

プラスチックレンズの「ひずみ」についてのお問い合わせがありました。

拙ブログからリンクしている「メガネのハマヤさん」にも同様のメールが来ているようです。
匿名のメールについては、申し訳ないですが、返事は一般論や簡潔な内容で済ませております。

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メーカーから納品されたレンズに関して、
「レンズにひずみが無いことを確認して、わずかでもひずみが
あればメーカーにレンズを再度作らせます。」
というメガネ屋さんがあります。

小見さんは、メーカーから納品されたレンズにひずみがある
場合、どのようにされていらっしゃいますでしょうか?

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以下は、メールへの返信では無く、当ブログ用に書きおろしたものです。



ここで言うところの「ひずみ」というのは、
レンズ成型の段階で発生する残留応力による副屈折です。
プラスチックレンズの場合、モールドとガスケットを組み合わせた空間に
レンズのモノマーを高圧で注入し、熱硬化させて成型します。
モールドを外したら再加熱して均一にしますが、
これをアニーリングと言って、この段階で応力集中が抜けます。
その後、洗浄して、コーティングなどの加工をして仕上がりますが、
完成したレンズを「ひずみ計」と呼ばれるもので観察すると、残留応力と思われる色ムラが見えることがあります。

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カメラの重さで、シャッターを押す時に手ブレが発生してややボケています。

赤丸の個所に白い部分が見えますが、これが残留応力です。
モノマーの注入口や、コーティングの際のホルダーの跡だと思います。

>わずかでもひずみが
>あればメーカーにレンズを再度作らせます。

言葉通りに受け取るならば、この「ひずみ」も当然再作させるのでしょうかね。
この残留応力の部分は、玉型加工すれば、綺麗に無くなりますので私は問題ないと思うのですが。
と言うか、納品されるレンズには、ほぼ確実にこれはあります。
こんなことでいちいち再作させていては、お客様にいつまでたっても納品できませんし、
メーカーからも取引を断られてしまいます。


屈折率1.60のプラスチックがアッベ数36から42に上がった時、
具体的に言うと、モノマーが、三井東圧の「M6」から「M97(だったと思います)」に変わった時、
とあるメーカーのレンズが「ものすごく」変形していまして、
アニーリングの際に、耐熱性の高さが災いして、成型したレンズが重力で垂れてくる、という現象と説明を受けましたが、
その説明の際、「工場長」という立場のかたが、
「規則的に垂れているから実用上問題ない」という趣旨のことを私に言いまして、
その時以来、このメーカーとは全く取引がありません。
各メーカーのレンズを取り寄せて確認したところ、2社に同じような現象があり、
問屋を通じて情報を伝えましたが、全く返事がありませんでした。
当然、そのメーカーとも以降の取引は止めました。(現在進行形)

納品されたレンズに、大きなひずみがあったというのはこれくらいで、
現状では見え方に問題のあるような残留応力のあるレンズはほぼ見ることはないです。
(多分、出荷時の検査でハネられます。)



で、この「ひずみ」というのをどうやって調べるかというと、
「ポラライザー」と「アナライザー」と呼ばれる2枚の直行した偏光板の間にレンズを置きます。

メガネ部品の販売会社から、「偏光ひずみ計」というのが売られていますが、
精度の良い偏光板が2枚あれば、自作も出来ます。

当店では、市販の「偏光ひずみ計」も置いてますが、
バックライトのより明るい自作のものを使うことがほとんどです。
こっちの方が見やすいし、視野も広いし、レンズをひずみ計に当てて傷付けるリスクも無いからです。


さて、応力集中があると、
本来黒く見えるはずの部分が白く見えたり、色が付いて見えたりします。

190721_1.jpg

強度数のレンズ、乱視やプリズム度が大きいレンズ、加入度の大きい累進レンズの場合、
レンズ自体の屈折で、光が折れ曲がり、歪んでいるような模様が見えます。
矢印の先4か所に、うっすらと白い部分が見えますがこれがそうです。
これは「副屈折=ひずみ」ではなく、レンズ自体の屈折なので無罪だと考えます。
これを返品して再作させたら、メーカーが可哀想です。(笑


納品されるレンズの残留応力よりは、玉入れ加工時の応力集中のほうがよほど大きいです。

190721_3.jpg

この画像は、処分するフレームとレンズを使ってわざと応力集中を発生させたものです。
お客様に納品するものでは当然ありません。
虹のように色が付いている部分はかなり大きな応力集中が起きている箇所です。

この応力集中をゼロにできれば良いのですが、
この応力によってレンズがフレームに固定されるという側面も持っています。

応力集中をゼロにするとレンズが簡単に外れてしまいますので、
通常は、視界に問題が無い程度に、うっすらとした応力をレンズの周辺部にだけ残す感じで加工します。
(上の画像程度の応力集中があっても、それが原因で不具合が発生する可能性は低いですが)


ゼロにするのは無理ではないのですが、
それにはテナックスという両面テープ式の溝セルを使うか、
コーキングするような感じでシリコン剤で固定するなどの工夫が要ります。
しかし、汚れが溜まりやすい、糊が浸み出してきてレンズが汚れるなどの欠点がある上に、
気温によるレンズの収縮、あるいは膨張
経年変化によるレンズの収縮、あるいは膨張などという問題もありまして・・・・

要するに、寒い時期はレンズが縮み、暑くなるとレンズは膨張します。
経年変化でCR39という素材は縮みますが、それ以外の素材は膨張することが多いです。

加工時に応力集中をゼロにしても、
寒いとレンズが外れやすくなり、暑いと応力集中が発生する、ということです。
経年変化もしかり。


フチなしフレームでは、固定のための穴の周辺にかなり大きな応力が発生しますし、
ナイロールフレームでは応力集中は少ないですが、一部のレンズ(フィルム式の偏光レンズ)には使えませんし
凸レンズではレンズが厚くなったり、バリ(小さな欠け)が発生したりと、
なかなかに面倒なのがこの応力集中というやつです。


この応力集中は、ガラスレンズではほとんど起こりません。
起こる位に締めつけるとレンズが欠けてしまうでしょうしね。^_^;
アクリルやトリアセテートのような光弾性の低い素材を使えば良いですが、
それでは屈折率やアッベ数に支障があります。

まあ、私なんかよりも、頭の良い研究者や技術者が考えて、
現在のレンズ、フレーム、加工機械などを作り上げて来たわけです。
色々な大小の要素があって、より大きい要素を重視して今の結果になったのでしょうから
応力集中の問題は小さな要素だったということかと思います。
その中で、出来るだけのことをしてお客様に良い状態で納品するのが私たちの仕事になります。


もし、応力集中を徹底的に取って欲しい、というご希望がございましたら
可能な限りそのようにします。
それによって起こるデメリットはもちろんご説明いたします。


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電気の圧力鍋

最近、メガネ屋らしいブログを書いた気がしませんが、それは気にしない。(笑


電気圧力鍋というものを買いました。

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以前は、ガス用(IHでもOK)の圧力鍋を持っていて、
よくビーフシチューや赤ワイン煮込みなどを作ったのですが、
こちらに引っ越してくる時に、もう手の込んだ料理は作ることないだろうと思い、
薄汚れてきた調理道具はすべて処分してしまいました。


でも、牛スジの煮込みとか、スペアリブの煮込みとか、
圧力鍋があったら、短時間で出来て便利かと思い買ってみました。

圧力鍋料理と言うと、カレーや肉じゃががレシピ本の筆頭に出てきますが、
夜は炭水化物は摂らないのでカレーは食べませんし、
じゃがいもが苦手なので肉じゃがも作りません。

で、早速、牛スジの煮込み。

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手羽元のさっぱり煮。

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加熱時間10分と、圧力が下がるまでの数分で、ちゃんと出来ました。
ガス用圧力鍋より加圧できるのでしょうか、調理時間は短くて良いようです。

テフロン加工で後片付けも簡単で、買ってよかった。

次は、豚バラの煮込みとか、豚の角煮とか、牛スジ大根とか・・・

酒の肴メニューばかりですけどね。(笑

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