8年ほど前に作って、ほとんど使っていなかった私物の
SilhouetteのTITAN EDGEというフレームです。

一旦お客様に販売したのですが、
幅広のテンプルが視界の端に見えて気になる、
とおっしゃられたので、
テンプルが細身のENVISOというモデルに交換しましたが、
一度お客様に販売したものを他のお客様に販売する訳にもいかないので
自分で掛けることにしました。
ただ、当時はまだ若かったので、色合いが地味過ぎてほとんど使う事がありませんでした。
レンズを入れ替えて復活させたところ、
当時と顔の大きさなどが変わっているのでフィッティングし直そうと思ったら・・・

あらら、経年劣化したのか加熱不足だったのか、折れてしまいました。

廃番になって久しい商品でしたのでどうかと思いましたが
Silhouetteに連絡するとパーツがありました。
折れた方のテンプル1本交換して修理完了です。
自分のメガネをフィッティングするときは、鏡と指先の感覚だけが頼りです。
はっきり言って
物凄く下手くそです。 (>_<)
かと言って誰かに頼むわけにもいかないので、
納得がいくまで繰り返しやるしかないです。^_^;
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昨日のレンチキュラーは、強度遠視のお子様のレンズで、
眼科の処方箋により製作しました。
年齢的には弱視治療用の対象からは外れているのですが。

処方箋に記載の度数と、レンズの特注パッケージに記載された度数は一致しています。
右のレンズをレンズメーターで測定してみます。
通常は、乱視度数はマイナス表示にしているのですが、
わかりやすいようにプラスに変更しています。

処方度数は Sph+13.00D Cyl+2.00D ですが、
当店のレンズメーターでは Sph+12.84D Cyl+1.94D となっており、
処方度数よりも若干弱く測定されています。
当店のレンズメーターが絶対に正確だという保証はありません。
他のレンズメーターで測定すると違う数字が出てくると思いますし、
測定の際の基準波長、あるいはアッベ数(光の分散値)の設定でも変わりますので、
どれが絶対なのかはわかりませんが、
少なくともこのレンズは、JIS規格以上に厳しい社内基準を満たして出荷されたものであることは間違いないと思います。
レンズメーターは、表示度数を、0.01D、0.12D、0.25DのSTEPに設定できることがほとんどです。
0.01Dで測定したものを四捨五入的に処理して、0.12Dや0.25D単位に切り捨て切り上げします。
通常、メガネ店では0.01STEPにしているはずです。
0.25STEPにすると、レンズ加工のための印点の際に、
最大で0.25プリズムディオプトリー【未満】のプリズム誤差が出る可能性があるからです。
メーター上のプリズム表示がゼロになっていても、
もしかしたら、右に0.12△基底上方、左に0.12△基底下方が入った位置に印点、ということになり兼ねません。
(当然、上下逆にも水平方向への誤差もあり得ます)
当然仕上がったメガネにはそれだけのプリズム誤差が発生します。
しかしながら、その必要のない眼科では、
おそらく0.25STEPで表示させることが多いと思います。
したがって、処方箋を発行した眼科のレンズメーターが度数単位を0.25STEPにしていて、
若干弱めに測定される波長やアッベ設定をしていた場合、
Sph+12.75D Cyl+2.00D などと表示されてしまい、
「度数が違う!」
とおしかりを受ける可能性があります。
そんなことは理解していただいているかもしれませんし、
そうでないかもしれませんので、
どうしたらよいものか思案中です。
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先月のことですが、レンチキュラー(キャタラクト)という種類のレンズを紹介いたしました。
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-877.html今度は少し違う形のレンチキュラーを取り扱いましたので、またご紹介いたします。

前回は、レンズ内部にはっきりとした段差を持って有効径が存在したタイプでしたが、
今回は「シームレス」と言って、段差をなだらかに埋めたものになります。

こちらのほうが段差が目立ちません。
「じゃあ、ぜんぶシームレスにしたら良いじゃない?」ということになるのですが、実はシームレスは少し厚く重くなります。
前回のレンズは屈折率1.67で有効径は34mm、
今回は屈折率は同じで有効径が40mmです。
有効径が大きい分厚くなり、段差を埋めるために重くなります。
高屈折素材のレンチキュラーは、日本中を探してもこの2種類だけしかなく、
他の選択肢はありません。。
(元々、TEIJIN LENSが作っていたものを某メーカーが継承し、各メーカーにOEM供給しています。)

今回は、小型のフレームで、光学中心間距離とフレームの面心間距離が近くなりましたので、
段差はほとんどわからなくなりました。
外径指定、できれば薄型加工対応で、屈折率が1.74の非球面レンズを
フルビジョンで製作してくれるメーカーが現れないでしょうか?
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年明けに販売したばかりのフレームの鼻パッドが取れてしまいました。
良く見ると、フレーム本体側が少しえぐれているので、
パッドとフレームが溶着されているところで折れたのではなく、
溶着された部分とそうで無い部分とで剥離が起きているようです。
相当に強い力が掛かったのではないかと思います。
販売元に連絡したところ、(当然ながら)新品に交換して貰えることになりました。
こういう時は、国産の定番品だと安心です。
外国製や国産でもスポット販売のものは、
ややもすると、すぐに在庫が払拭してしまい交換対応も部品対応もできません。
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フレーム産地鯖江より、新しい商品が届きました。
トレンドの「クラシック」なデザインです。

まずは「サーモント」と呼ばれるコンビ枠。
眉・テンプルはアセテートではなくセルロイドを使った本格派です。

続いては、セルロイドのリムを金属リムで挟み込む形のコンビフレームです。
昔は良く見たデザインだったのですが、最近はめっきり少なくなりました。
セル巻きやカラー転写とは違った重厚感があり、クラシックで高級感が漂います。
玉型は典型的なボストン型。

同じ構造の丸メガネ。
メタルやセルの丸とは違ったイメージで掛けられます。

チタンとアセテートのコンビ枠。
見た目の重厚感とは裏腹に、軽く仕上がっています。
玉型はややスクエアなボストン型。
ヨーロッパへの輸出を意識しているようで、
金メッキの色がやや黄色味が強いです。

色違いです。

リムにカラー転写を施したボストン型。
私が高校生の頃に流行ったフレームです。
もちろん私もその一人ですが・・・
昔との違いはやはり重さですね。
サンプラチナなどニッケル系の合金に比べるとかなり軽い仕上がりです。
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ドイツ生まれのレンズコーティング剤です。

レンズ面に親水性保護膜を形成して、汚れやホコリ、油脂などがレンズに付着しにくくします。
汚れが付着した場合でも、水だけで簡単に除去することが出来ます。
ナノ粒子がレンズ面の微細な凹凸に入り込み、表面を平滑にして摩擦力を低下させることにより
キズの防止と共に、細菌の生息先をを遮断し抗菌効果を高めます。
使用方法は、まず、メガネと指先を水洗いし、
レンズ面にシュッとスプレーしたら、指でレンズ表面に塗り広げます。

(右眼のみスプレーしました)
5分ほど自然乾燥させると、白い皮膜が出来ますので
付属のレンズ拭きで磨いて出来上がりです。
確かに、指紋などの油脂は付きにくくなりますし、
拭き取りもスムーズです。
鋭利なもので引っ掻いた場合のキズなどにはほとんど効果はないかもしれませんが、
日常生活の中でレンズを拭くときに付いてしまう細かい傷などの防止には効果はありそうです。
お手入れは3~4カ月に1度、
1本で15本程度のメガネのコーティングが可能です。
1本1,800円+税で販売中です。
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数年前より、自分に「
老人性遠視」が始まったことは以前に書きました。
さらに前回のメガネ調整から3~4年経過してきたこともあり、
老眼の度数が足りなくなりつつありますので、
徐々に自分のメガネのレンズを交換しています。

向かって左の2本は「中近」と呼ばれるレンズです。
水平視線でデスクトップパソコンの画面までの距離が明視出来るように、
レンズ度数とアイポイントで調整してあります。
この二者を比較しますと、アイポイントあたりの加入度数が大きく違います。
ベルーナレアルは遠用重視の中近です。アイポイントより上に充分な面積が確保できれば、
遠くまで充分に明視出来ます。
余り推奨はしませんが、近視系の方なら常用するにも使えそうな感じです。
HOYAの「SCRR」というレンズは、
今現在、メーカーのホームページにもレンズガイドにも載っていないレンズです。
素性は、内面累進で、リスティング則に則った収差補正が施されております。
OEMという形で、当店に供給されておりますが、これ以上は書けません。 ^_^;
こちらは明らかに中間距離から手元重視です。
遠用も見えますが、常用と言うよりは室内専用という感じです。
右の7本は、「遠近」と呼ばれるレンズです。
例によって、メーカー、銘柄ごとの見え方を比較したいので
度数は統一しています。
R=Sph-3.50D Cyl-0.50D Ax90 ADD2.50D
L=Sph-3.75D Cyl-1.00D Ax70 ADD2.50D
遠用度数は5m視力表に於ける完全矯正値です。
SmartSPというのは昭和光学の内面累進レンズです。
他社に比べて調光レンズ偏光レンズのバリエーションが豊富だったので、
興味が湧いて使ってみました。
割と内面累進らしい、ソフトな感じのレンズですね。
水平方向の視野の広さは感じます。
ただ手元の度数変化が緩やかで、表示以上の累進帯長の長さを感じます。
HOYAのSCRは、前述のSCRRの遠近版です。×11というのは累進帯長。
内面累進は、良く言えばソフトな、悪く言うとシャープさに掛けるレンズが多いような気がしますが
これはHOYAらしく割とシャープな感じです。(ソフトに対してハード)
累進体長は他メーカーに比べると「長くない」です。
度数変化が早いので近方も見え易いです。
TSL Inforkは、累進レンズというよりは、境目の無い2重焦点レンズですが、
横方向の収差が累進レンズ並みにかそれ以上に感じます。
中間距離が見えないかわりに近用視野は広いですが、
近用部周辺の度数が変化する部分がモヤモヤしてしまいます。
ゴルフ用に良いかと思いましたが、これなら加入度数を下げたソフトな累進のほうが良いかな、と。
使い道は、座った状態で、手元を広く見る趣味などでしょうか・・・?
TOKAIのエナジーは、累進帯長が9mmという短い距離のものです。
度数変化は早く、中間距離の視野は狭いです。
近用部は広いですが、やはり揺れは感じやすいです。
上下幅の短いフレームを選んだ場合に使うレンズかと。
アイポイント下に距離があれば、同じメーカーのセレノISのほうが使いやすいです。
下の2本はTOKAIのセレノISの累進帯長が13mmと11mmのものです。
同じ銘柄でも累進帯長が変わると見え方も全然変わります。
この内面累進レンズも、HOYAに似たハードなレンズだと感じますが、
度数の変化はHOYAよりもさらに早い気がします。
遠方も近方もシャープに見えます。
足元の揺れは、多少感じますが、上手く抑え込んである印象です。
価格対比を考えれば、優秀なレンズだと感じます。
個人的には11mmのほうが好みですが、
初めてのかた、加入度数が強めのかたは13mmのほうが慣れ易いかと思います。
昭和光学のSmaerSP、
HOYAのSCR、SCRR、
東海光学のセレノIS、ベルーナレアル、
これらのレンズは、価格帯はほぼ同じです。
屈折率やコーティングによって当店価格は変わりますが
1万円台後半からご用意している最多販売価格帯のものです。
各メーカーの1組数万円とか10万円を超えるハイエンドなレンズに比べると
細部の性能などでは劣るかもしれませんが、
充分に安心してお使いいただけるかと思います。
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昨秋、東京で開かれた日本最大の展示会「IOFT」にて注文した
お子様用の新作セルフレームが入荷しました。
サイズ45□17 スクエア~ウェリントン系の玉型



サイズ44□17 ボストン系の玉型



サイズ的に5~9歳くらい、天地幅も充分にありますので、
斜視・弱視の治療用眼鏡に好適かと思います。
アセテート素材ですので、フィッティングの自由度も高いですし、
ベータチタンの弾力のあるテンプルとやや太めで安定感のある先セルのおかげで
お子様のお顔を優しく包みこむようなフィッティングが可能です。
もちろん安心の「Made in Japan」です。
当店のお子様用メガネは、国産品もしくはそれに準ずるもの、
オーストリアのSilhouette社製のものだけに限定しました。
今は、一部の東アジアの国で作られているものを使えば安価に提供できるのですが、
そういう需要はそういうお店にお任せすることとして、
当店では安心・安全を第一に、信頼できる商品のみお子様に提供したいと思っております。
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半盲(はんもう)という症状があります。
脳の血管の障害、動脈瘤、脳腫瘍、外傷、あるいは視路の障害によって起こる視野の欠損です。
両眼の耳側に起こると「両耳側半盲」
両眼の鼻側に起こると「両鼻側半盲」
右目の鼻側、左目の耳側に起こると「左同名半盲」
右目の耳側、左目の鼻側に起こると「右同名半盲」
と言います。
さらに、上側のみ、あるいは下側のみに起こる視野欠損は1/4半盲と言います。
メガネ店としては、プリズムを使って死角からの光線を健常野に投影して、
同名半盲の視野の拡大を図るという手法があります。
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-462.html以前紹介したのは、プリズムを使った単純な視野の移動ですが、
フレネル膜プリズムをレンズの半分にだけ貼りつけて(1/4半盲ならば1/4)
視野の拡大を図る方法もあります。

(お試し用なのでフレネル膜は雑に切ってあります)
フレネル膜により解像度の低下、視線の移動時に像のジャンプが起こるため、
前述の方法、こちらの方法のどちらにも利点と欠点はあるので、
両者を試していただくしかありません。
いずれの方法でも、角度にして2~6°程度の死角側の視野が得られることになります。
このわずかな角度が、体のわずか横にあってぶつかってしまう障害物を認知する助けになります。
インターネット上には詳しい情報が余り見当たりません。
「プリズム矯正により同名半盲の視野拡大に効果があった」
的な単純な論文の紹介が有る程度なので、
中には、視野が大幅に回復できる、と過大な期待をされて相談に来られるかたもいらしゃって、
そういう場合はこちらとしても苦慮いたします。
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数年に一度と言う寒波がやってくるようです。
雪が積もると駐車場の除雪と言う大仕事が待っておりますので、
朝、どれだけ雪が積もっているのか
恐る恐るカーテンの隙間から外を覗いてみると・・・
全く積雪はありませんでした。
拍子抜けしましたが、外に出ると寒いです。
明日15日は、定休日で休業いたします。
日曜日だから店を開けて翌日に休業、などと決めると、
不確定でお客様の混乱に繋がりますので
「曜日に関係なく、5・15・25日は休み」といたします。
明日は「さぎっちょ」。
全国的には「左義長」や「どんど焼き」などと言うようですが、
金沢では「さぎっちょ」と呼ぶ人が多いです。
子供の頃、さつまいもやもちをアルミホイルに包んで、
針金で結んで火に放り込んで焼いて食べたりという一大イベントでしたが、
今も子供たちはそうやって伝統行事を楽しんでいるのでしょうか?
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年末に3枚入りのスルメを買ってあったのですが、
1枚食べたところで、奥歯が痛くなってしまい放ってありました。
先日、昆布で出汁を取って鍋を食べたのですが、
松前漬にすればスルメも柔らかくなって食べやすいかも?
と、ふと思いついて、その出汁昆布とスルメを細くハサミで切り、
醤油、酒、みりんを一煮立ちさせたものに漬けてみました。
鷹の爪も一切れています。

冷蔵庫で2日ほど寝かせたところ、昆布からネバリが出て、
ちゃんと松前漬になっています。
合成保存料や余計な調味料の無いっていないピュアな味です。
父方の祖母が、年末になると、
スルメと昆布、ニンジンの細切りと数の子をガラス瓶に詰めて
松前漬を作っていた様子を思い出しました。
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子供さんのビジョントレーニングに関して、以前、
北出勝也O.D. 著の「子どものビジョントレーニング」をご紹介いたしました。
ビジョントレーニングは、必ずしも、特別な施設で、特殊な機器を用いて行うものではなく、
こういう指南書があれば、ご家庭でもお手軽に実践できるものがほとんどです。
1冊では、覚えてしまったり飽きてしまったりで、効果も薄れてくるでしょうから、
別の良い書籍がありますのでご紹介いたします。
北出 勝也監修: 発達の気になる子の 学習・運動が楽しくなる ビジョントレーニング飯田覚士著:おうちで簡単 ビジョントレーニングいずれもアマゾンで購入できます。
関連商品の紹介に「脳内視力」がどうのこうの・・・というものが出てきたりしますが
相手にしない方が賢明です。
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