はずさないでよい 老眼鏡おそらく、
「外さなくても、そこそこの遠方視力が得られて、
足元のボケ・浮き上がりが少ない老眼鏡」という意味なのでしょうが、
残念ながら、ある程度の度数のある単焦点老眼鏡では無理だと思います。
そもそも、老眼鏡というのは、明視域(はっきりピントの合う距離)を近業距離に持ってくるもので、
遠点(明視出来るもっとも遠い距離)も近くに寄ってきます。
遠点・近点・明視域については→
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-352.html単焦点では希望に添うことは難しいですし、
遠近の累進レンズでも近方視野が狭くて満足できないかもしれません。
可能性としては、中近の累進レンズなら、足元のボケ・浮き上がりという欠点は残りますが、
装用に耐えられるかもしれません。
ただし、遠視系の目の場合、中近の常用は、「
加齢性遠視(老人性遠視)」の
進行に繋がる遠因になる可能性がありますので余りお勧めしません。
丸メガネ ベスト サイズ丸メガネは、顔の大きさでは無く、右目と左目の瞳孔間距離(PD)に合わせるのがコツです。
メガネフレームの左右の玉型の中心間距離(OCD)と一致させるか、
片眼につき3mm程度までOCDが大きくなるのはOKです。
OCD<PDだけはやってはいけない選択です。
玉型の大きさはお好みでいいと思うのですが、
明治から昭和初期の文豪のように知的に見せたい場合は小型、
コミカルさや柔和な感じを強調したければ大型、
というのが基本になります。
赤緑めがね 両眼視機能検査両眼視機能検査をするには
いろいろな視標を使いますが、
通常は偏光フィルターを使って左右眼に分離するところを、
赤緑めがね(赤緑フィルター)を使って両眼視機能検査をする視力表があります。
視力表が液晶モニターになった初期の頃は、液晶モニターでは偏光が使えなくて、
やむなく赤緑フィルターになったものと思われます。
精度はどうなんだ?ということになりますと、おそらく問題はないと思われます。
ただ、異様な色彩の元で検査をすることになるので、
自然さと言う点では偏光視標には劣ると思います。
尚、偏光視力表でも、周辺視野を検査するワース4灯は赤緑フィルターを使います。
不等像視 プリズム矯正 不等像は、左右の網膜上に結像する像の大きさの違いですので
プリズム矯正の対象ではありません。
擬似不等像という、実際は不等像視とは異なる現象がありまして、
これはプリズム矯正で解消します。
ただ、30年以上の経験で、過去に一度しか経験していません。
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滋賀県による、戦国武将・石田三成のCM
石田三成と言えば、何となく、陰で暗躍する悪役のイメージですが、
これは、後の徳川の時代に作られたイメージのようですね。
5月31日に、NHK・Eテレの「先人たちの底力 知恵泉」で石田三成が取り上げられているようです。
まとめサイト→
http://tvmatome.net/archives/4440うーん、なんとも絶妙なタイミング! ^_^;
金や地位に対して潔癖であれトップリーダーたるもの、確かにそうあるべきですね。
何処とは言いませんが、自治体の長にもそうあって欲しいものです。
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こういう検索キーワードがありました。
累進レンズ 中間位置のピントが合いにくい
累進レンズ 累進帯 中間位置のピント合わせ 遠近の累進レンズとは、遠用度数の得られる位置から近用度数の得られる位置まで、
中間部(累進帯)と呼ばれる、徐々に度数が変化していく構造があります。
その長さはかなり種類があり、良く使われるのは9mm~15mmくらいです。
この短い累進帯の中で近用加入度数が変化していくので、
累進帯長が短ければ短いほど、
近用加入度数が大きければ大きいほど、
度数の変化は大きくなり、累進帯の幅が狭まります。
よって、中間距離を使う時には、垂直・水平、両方向への視野が限定されますので、
どうしても中間位置でのピント合わせが難しくなります。
難しいと言ってしまえばそれまでなのですが、
少しでもはっきりと見るコツとしては、
顔の正面で、見たい個所に視線を固定したまま、
顎を上下にゆっくりと動かして、距離と角度のマッチングを繰り返し覚えることです。
もし、これでもどうしてもピントが合わない場合、
ひとつの可能性として、両眼の調節バランスが取れていないために、
左右眼で上述の距離と角度のマッチングが合っていないことも考えられます。
もし、同一の個所を見ながらの比較で、
右目と左目で明視出来る角度が違うとか、
同じ角度で見た場合に右目と左目でピントの合う位置が違う、
というときにはこの調節バランスの崩れの可能性が高いです。
調節バランスとは→
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-613.html(リンク先もご参照ください)
自覚的屈折検査を行う上で、一番慎重になる部分が、この調節バランステストです。
右目と左目を交互に遮蔽して
「右目と左目のどちらが見易いですか?」
と聞くのは調節バランステストではありません。
遮蔽した段階で余計な調節の介入がありますし、
そもそも左右眼での矯正視力が同一ということもないです。
視力のバランスを取ることが調節バランスを取ることとイコールではありません。
しかしながら、調節バランスが正確に取れていたとしても、
眼の高さにある昨今の大きなサイズの液晶モニターは、
前述の垂直・水平方向への視野の狭さにより見え辛さは否めません。
その時は中近の累進レンズを使うことで、
快適な視界を得られるかもしれませんので、是非ともお試しください。
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「
世界で一番やさしい乱視講座」に
「
矯正した方がいい乱視、しなくてもいい乱視」という項目があります。
引用ここから--------
その画像のボケが比較的小さいとき、脳でクリアな画像に修復されます。
少しのボケであれば、クリアな画像として認識することができます。要するに、ある程度までの乱視であれば矯正する
必要が全くないということです。
--------引用ここまで私の不勉強を恥じるべきなのでしょうが、
これまで読んだ眼光学や眼科学の書物には、こういった記述があったことは記憶しておりません。
インターネットで調べても、残念ながら、そういった論文や根拠のある記述は見付かりませんでした。
ただ、実際にそういう機能が脳に備わっているとしても、
メガネなりコンタクトレンズなりで乱視を光学的に矯正して、
乱視の無い鮮明な像を網膜に送り届けてあげれば、
脳はそんな余計なことに処理能力を使いエネルギーを浪費せずに済むわけです。
よって、矯正する必要が全くない、というのは乱暴だと思うのですが。
そしてこういう記述もあります。
引用ここから--------
しかし乱視が強い場合、ボケが大きくなり脳は画像を修復することができません。当然、見えにくいと感じてしまいま
す。
また、脳が「ぼけている」と感じた場合、ピントが合っていないと判断し少しでもピントを良くしようと筋肉を動かし
続けます。
だから乱視が疲れ目の原因にもなってしまうのです。このような状態であれば、当然矯正が必要です。
--------引用ここまでこれはそうですね。
乱視のせいで「ぼやけている」と判断されれば、
脳は水晶体で打ち消そうとして、毛様体筋にインパルスを出して調節(accommodation)しようとします。
(ただ、水晶体は乱視を打ち消せるような形には調節しにくいですが)
その結果、疲れ目の原因になってしまいます。
で、
その大きいボケと小さいボケの境界はどうやって調べるのでしょうか?
完全に仕分けることができるのでしょうか?
片目は小さいボケで、片目は大きいボケというパターンもあるでしょうし、
そういう場合は片目だけ矯正するのでしょうか?
そしてその矯正量は、他眼に合わせて「小さいボケ」を残すのでしょうか?こんな面倒なプロセスを考慮するならば、洩れなく矯正してしまったほうが簡単ではないでしょうか?
前述のように、脳も無駄なエネルギーの浪費から解放されますしね。
とまあ、ひねくれた目でこのページの疑問を書き連ねてみました。
実は、コンタクトレンズは弱い乱視の矯正が苦手です。
弱いとトーリックレンズの強弱の各主経線の曲率の差が小さく、
レンズが眼内で回転しやすくなります。
また、ハードコンタクトの場合は、矯正できる乱視は角膜乱視に限られますので
水晶体乱視が残ります。
結論としては、
コンタクトレンズの性質の都合により、
弱い乱視を未矯正にする免罪符として、無理やり書かれた感が強い記述に思えます。
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電話にて、レンズ交換について質問を受けました。
その際、
「検影法もやっていただけますか?」と聞かれました。
思わず、
「検影法なんて必要ですか?」と答えてしまいました。
なんでも、クーパービジョン(コンタクトレンズメーカー)のサイトに
オートレフラクトメーターより検影法のほうが正確という解説があるそうです。
調べてみたら、こういう記述がありました。
http://coopervision.jp/lessons/ranshi-toric/checkup引用ここから--------
検影法(レチノスコピー)
他覚的屈折検査の一つです。目の中に光を投影する検
影器と度数の違うレンズを1枚の板にまとめた板付き
レンズを用いて行います。検査をする人に技術と知識
が必要な検査です。熟練した人が検査すれば、オート
レフケラトメータより正確な検査ができるといわれて
いますが、最近では検影法で検査を行う施設は減って
きています。
--------引用ここまでオートレフラクトメーターにしろ検影法にしろ、
他覚的屈折検査と言われるものです。
これらは、あくまでも、
自覚的屈折検査のための予備検査に過ぎません。
おおまかな屈折データを得て、最終的に度数を測定するのは自覚的屈折検査になります。
したがってオートレフや検影法の正確さというのは些末な問題であって、
重要なことは、正しい自覚的屈折検査を行うことです。
例えば、
1)オートレフを使って他覚的屈折検査→自覚的屈折検査
2)検影法を使って他覚的屈折検査→自覚的屈折検査
3)他覚的屈折検査無しで自覚的屈折検査の3パターンで測定を行った結果、得られる度数データはどうなるでしょう?
私の場合は、
結果は同じです。
眼鏡学校時代に、オートレフどころか、レチノスコープさえ存在しなかった病院で
(医師の診察台にはあったのかもしれませんが、屈折検査のスペースにはありませんでした)
眼科研修を受けました。
オートレフもエラーばかり、検影法での網膜反射が少なく判断できないようなご年配のかたの眼を
30年近くも見てきました。
他覚的屈折検査のデータが無くても、自覚的屈折検査はやれます。
ただし、掛かる時間は1)→2)→3)の順に長くなります。
要するに、他覚的屈折検査では自覚的屈折検査のスタート値を得るためのもので、
その度数が実度数に近ければ、それだけ少ない手間で完全矯正値に辿り着ける、ということです。
データが無ければ0.00ディオプトリーからスタートすることになるので、
手間および時間が掛かるという訳ですが、
最終的には完全矯正値に辿り着くと言う点では同じ結果になります。
もちろん、レチノスコープも板付きレンズも所持しておりますし、
検影法はひととおりマスターしておりますので、
やってくれと言われればやりますけれど、
眩しいし、時間掛かるし、オートレフがちゃんと通るかたなら、やっても余り意味はありません。
最近では、検影法の出番は限られており、
オートレフが不安定な時に、中間透光体の混濁などの確認などに使うことが多いです。
尚、この「世界で一番やさしい乱視講座」というページですが、
何箇所か間違いとか不適切な部分がありました。 (-_-;)
「コンタクトレンズ屋の都合」が見え見えです。
それは次回に・・・・。
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