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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

加齢性遠視(老人性遠視)

過日、以下のようなブログ記事を書きました。

加齢性遠視(老人性遠視)

その中で、

「近用メガネで遠くを見ると遠視が進む!」って本当?

について思うところを書いたのですが、
一昨日、こういうことがありました。


午後1時ごろ、能登半島の志賀町というところから来たとおっしゃるご婦人が来店されました。

数年前(十年くらいかも)に「老眼鏡」として新聞などを読むためのメガネを作ったが、
今は、これを掛けているほうが(遠くも)見やすいので、同じようにメガネ(常用眼鏡)を作りたい、
という趣旨でした。

ちょうど、その時刻には、能登半島の別のお客様の来店予約がありましたので、
後日ご来店いただくことになったのですが、
その掛けているメガネを拝見すると(レンズメーターで測った訳では無いので目視ですが)、
3.00ディオプトリー近い凸レンズが入っていました。
おそらく、確かに「老眼鏡(近用鏡)」として作られたのだと思います。


普通は、近用鏡を掛けると、少し離れたところもボヤけて見えますし、
足元もボヤけたり浮き上がって見えたりするので、常用には耐えられません。
しかし、中にはそうしたボヤけがさほど気にならないかたがいらっしゃいまして、
近用鏡を掛けっぱなしにしているうちに、近用鏡を掛けていた方が遠方も良く見える、ということになるかたが現れます。

そういったかたの遠用度数を測定してみると、
完全矯正度数(無調節状態の眼において平行光線が網膜上に点結像する度数)がきっちり近用鏡の度数になっていたりします。
すなわち、近用鏡の度数に相当する遠視になっている状態です。

自分の40年近いキャリアの中で、こういう状態のかたは100人や200人という程度ではなく
それをはるかに超える数のかたを経験しています。
たぶん、4桁になると思います。


よって、
「近用メガネで遠くを見ると遠視が進む!」って本当?
という問いには、本当である可能性が高い、と個人的には考えています。
ただし、前にも書いていますが、その機序を医学的な根拠を示して説明することはできません。

しかし、少なくとも、
近用鏡は近方視するとき以外は外したほうが良いですよ
と、強く申し上げておきたいです。



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バーチャルリアリティー・その4(VRで視力が良くなる?)

「VRで視力が良くなった」というツイッターがきっかけで、
VRをやると視力が回復するという噂があります。
そこに週刊誌などのマスコミがいろいろと「取材」を織り交ぜて記事にしていたりはするのですが・・・・


いくつかの記事を見ますに、
アメリカの「ビビッド・ビジョン」という企業が登場します。
この会社は、弱視・斜視のビジョントレーニングをバーチャルリアリティーの環境下で行うという機材を開発しておりまして、
主に、乳幼児の遠視で起こる弱視や両眼視機能の不具合の治療に用いられるものです。
遠視のお子様の「視力回復」と、近視が治るという意味合いの「視力回復」とは全く違います。

ちょうど、神奈川県のメガネの一心堂さんのブログにも登場しております。
ご参考にどうぞ。
    ↓
Vivid Vision

そして、もうひとつの「根拠」として、
中国の研究機関アドバンスド・イノベーションセンターでの実験結果があります。

それによると、一部のケースで子どもの視力値が実際に向上したことが確認できたそうです。

http://n3.sinaimg.cn/sina_vr/647a35e2/20170612/YingWenBaoGao.pdf

でもね、こういう実験は、近視、正視、遠視というバックグランドごとに、
且つ、視力の数値だけでなく、屈折度数の変化も含めて精査しないと、
臨床試験としての体を成さないわけで・・・

視力の数値なんて、一日の中でも変化しますし、日によっても変化します。
ちょっとした明るさの変化でも変われば、何度も同じ視力表を使っているうちに覚えてしまいます。
覚えてしまうと、見えなくても何となく見えた気になるものです。

VRのグループと、Tablet端末のグループ、
ビフォーアフターの円グラフの「上 升 Improved」 「持 平 Unchanged」 「下 降 Decreased」ですが、
私には有意差があるとは思えないのですが・・・
(そもそもサンプル数が少なく、サンプルの情報も不足)


ただし、自分でVRヘッドセットを使って数日経過しましたが、
少なくとも調節に負担が掛かる感じはありません。

外した直後に、視線が若干定まらないことがあるので、輻輳・開散にやや負荷が掛かっている感じです。

成長期の子供以降の年齢でしたら、適切な屈折矯正が行われた状態であれば、
VR自体で近視が悪化するというのは考えにくいかと思います。


そして、今後、VRが普及していくにあたり、
視力が良くなった、というかたは、少なからず出ると思います。
40歳くらい以降の弱度~中等度の近視のかたがVRを始めたとして、
ちょうど加齢性遠視が出現し、近視が減り、裸眼視力が向上する、というパターンです。
この加齢性遠視は、VRをやろうがやらまいが、自然に発生するイベントです。
こうした背景を考慮せずに、「VRで視力が回復」という話をするのは
ちょっと違うのではないかと思います。


あくまでも現状での個人的な意見ではありますが、

VRは特に近視を悪化させるものではないが、
能動的に回復させるものでもない。


といったところでしょうか。
将来、新たに信頼できる知見が現れた場合、この評価は変わるかもしれません。



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加齢性遠視(老人性遠視)

加齢性遠視がまた進行しまして
R=Sph-2.50D Cyl-0.50D Ax90
L=Sph-2.50D Cyl-1.00D Ax85

という完全矯正値となりました。

2015年2月の検査データは
R=Sph-4.00D Cyl-0.50D Ax90
L=Sph-4.25D Cyl-0.75D Ax75

でしたので、約1.50D、率にして37.5%も近視が減りました。

で、加齢性遠視について記事を書こうと思いましたら、こういうページを発見しました。


「近用メガネで遠くを見ると遠視が進む!」って本当?


近用メガネ、いわゆる老眼鏡ですが
これを使って遠くを見ると遠視が進むという根拠は、
このページの説明にもある通り、理屈の上では有りません。

加齢性遠視が出現する時期と重なっている、というのも全くその通りだと思います。

近用メガネで遠方を見ることで眼軸長が短くなったり水晶体屈折力が減少することを
加齢性遠視以外の部分で、その機序を説明するのは難しいことです。
(一つの仮説としてはあります)


しかしながら、30数年間、1万数千人のかたに、のべ4万件を遥かに超えるメガネの調製をしてきた経験則としては、
近用メガネで遠くを見ることで、加齢性遠視の出現がより大きくなるのではないか、
という印象は強くあります。
あくまでも印象です。明確な数値データがあるわけではないです。


もしかしたら、逆説的に考えて、
加齢性遠視が潜在的に大きいかたが、近用メガネを遠見にも使い易いのかもしれません。
通常、近用メガネを遠見に使うと、ボヤけてうっとおしいので外したくなるものですが、
加齢性遠視が潜在的に大きいと、そのうっとおしさが少なく常用しがちにできるのかもしれません。
結果、潜在していた遠視が顕性化して、より強い遠視になるというパターン。
真偽は不明ですが、このほうが整合性が取れるかもしれません。




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写真を撮ると、目が外にズレて写っている

小学生の頃に(2年生頃)、外斜視(外斜位?)の手術をしたという20代の女性の相談を受けました。

主訴は、仕事で使うパソコンの文字が見えにくい、ということでしたが、
間歇性外斜視もあり、
写真撮影時など、自分の左目が外を向いて写っていることが良く有るのが嫌だ
ということでした。

眼科に相談に行ったら
「いつもズレてる訳じゃないから良いでしょ」
とかなんとか・・・・
まともに取り合ってくれなかったというお話も聞けました。
良くある話です。


カバー・アンカバーテスト、オルタネイトカバーテストの結果、
開散過剰型と思われる間歇性外斜視でした。
オルタネイトプリズムカバーテストの中和点は15△よりは大きいのは確実でした。
眼前10cm強から4mくらいまでは、両眼の中心窩融像は確認できました。(Bagorini Striated Glass Test)


外斜位には、
1)安静位が外を向いている場合
2)輻輳不全型(内寄せ不全)
3)開散過剰型(外寄せ過剰)
があります。
必ずしもどれか単独というわけではなく、1)と2)、1)と3)の合併というパターンが多いです。

で、このお客様の場合は、1)と3)の合併だと思うのですが、
写真撮影時に、
カメラの位置がある程度以上の距離に離れると左目が開散してしまう
あるいは、
遠くの景色を見ている時にたまたまカメラを向けられて左目が開散していた
ということが起こるのだと思います。


5メートル視標のワース4灯計では、赤2つの左眼抑制なのですが、
5△基底内方に入れると、ややズレながらも正常になります。
片眼に2.5△ずつ割り振って入れれば、とりあえず遠見時の左眼の開散は防げるのですが、
もし治せるのであれば治したい、とのご要望なので、
大人の外斜位(間歇性外斜視)を診て貰えて、
手術の適応がありそうならば大学病院に紹介してくれるということを確認している眼科に紹介状を書くことにしました。



私は素人なので、斜視・斜位手術の適応範囲は存じません。
ネットで閲覧できる医学論文や、眼科のHPの記述の範囲でしか知ることができません。

ただ、特に開散過剰型の間歇性外斜視の場合、
ほんのちょっと外直筋の引っ張りが弱まってくれたら、
プリズムと融像トレーニングで両眼視に持ち込むことが出来そうなのに!
と思う時は多々あります。

また、15△以上の外斜位があった時に、
別に正位にならずとも、また多少「戻り」があろうとも、
減ってさえくれれば、より小さいプリズムで矯正が可能になるわけです。
15△のプリズム矯正は、レンズの厚み、目の外方への偏位など現実的ではないですが、
それが減ってくれれば、厚みも美容的なデメリットも減らすことができる訳です。


こういう手術によって得られるベネフィットと、
手術のリスクというデメリット、
それはお医者さんじゃないと判断できないので、私がとやかく言える立場では無いのですが・・・。



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バーチャルリアリティー

スマートフォンを眼前に固定するタイプのVRゴーグルが届きました。

スマートフォンのVR動画再生アプリをインストールして
無料配布されていた動画を読み込みましたら、
想像通り、右目用と左目用のステレオ動画が分割されて再生されました。

210627_3.jpg

これをゴーグルを使って、それぞれ右目と左目で拡大して見ることでVR映像となるわけです。

21062_1.jpg
210627_2.jpg

ゴーグルの光学系は、+17.00ディオプトリーのダブルコンベックス(両凸)レンズが片眼に1枚ずつでした。
このレンズが水平方向に瞳孔間距離60~70㎜の範囲で調整できるようになっており、
前後に数ミリ動いて視度調整(ピント合わせ)できるようになっています。
おそらく正視~-3.00D程度の近視の方までは裸眼で見えるのではないかと思われます。
遠視のかた、老眼のかた、乱視があるかた、左右の屈折差の大きいかたは、適切に矯正されたメガネが必要になるでしょう。


画質は荒いです。
最初は、フレネルレンズでも使っているのかと思ったほどです。
分解してレンズを見るとフレネルレンズではなく普通のプラスチックレンズでした。
非球面ということですが、確かにこの度数で球面ですと、周辺部のパワーエラーで樽状に見えるはずです。
+17.0Dの凸レンズの拡大率はかなりのものなので、スマートフォンの画面のピクセルが見えてしまうので
画像が荒く感じるのでしょう。


対象年齢は15歳以上となっています。
長時間連続して画面を見続けると視力低下の恐れがあると注意書きがされています。


自分で使った感じとしては、
私の場合はすでに残存調節力がほとんど無いために、特に調節系の負担を感じることはありませんでした。
瞳孔間距離も設定可能な範囲なので、輻輳や開散といった眼球運動にも負担はありませんでした。

ただ、調節力の旺盛なかただと、視度調整を適切に行わないと調節機能にストレスが、
瞳孔間距離が設定範囲外のかたは、輻輳・開散がストレスになるのではないかと思います。



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