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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

やはりの黄斑上膜症

過日の「不等像視のあるかた」のエントリーで触れたかたですが、
ご連絡をいただきまして、やはり、
「黄斑部付近に膜状のものがあり、それが不等像の原因になっているのではないか」
との診断があったそうです。
ただし、不等像による見え方の不具合や変視症なども無いので、急いで手術の必要はないということでした。
半年ごとに定期観察をしていくことになったとのことです。


黄斑上膜症手術後の不同視」で触れたかたと同じように、
両眼ともに-6.00D近い近視があるので、
片眼だけの手術だと、硝子体手術と白内障手術はセットになりますので、
同じく不同視という厄介な状況に陥る可能性があります。
したがって両眼共に白内障手術が出来る時期まで先延ばし出来るのが理想かと存じます。
(黄斑部に残った膜が悪さをしない限りですが)



以前にも触れましたが、近年、「黄斑上膜症黄斑前膜症)」という病名を良く聞くようになりました。

実は、私も、2016年の夏に、右眼が後部硝子体剥離から網膜裂孔を起こした時以来、
剝離した硝子体嚢の一部が、眼前を(眼内を)ひらひらと漂っていくのが自覚できます。
将来的に、これが黄斑部に残って黄斑上膜症を引き起こす原因になるかもしれません。

ですので、私自身、この病気に興味があってインターネットで検索したりしておりまして、
結構詳しくなりました。
医学論文や眼科医院のこの病気の説明には、視線のズレを伴う、という記述は見当たりませんが、
なぜか、手術前、手術後に関わらず、強めの上下斜位があることが多いような気がします。
(統計は取っておりませんので、あくまでも個人の感想です)
斜位の発生の機序は整合性のある説明は思い付きませんが、
偶然の一致にしては頻度が多過ぎる気がしてなりません。

私自身には現在は上下の斜位は無いのですが、もし黄斑上膜と斜位に関連性があるとしたら、
私にも斜位が発生してくる可能性があります。
そうしますと、よりつぶさな観察が出来ると思います。
病気になるのが楽しみというのは変ですし、ある意味不謹慎でもありますが、
自身が実験台になれるであれば、ある意味で楽しみでもあります。(笑

私が個人的にお客様を紹介している眼科医院は、
最先端の硝子体手術機材を備えて、白内障・硝子体手術も日帰りでしていただけるので
安心してお任せできるのです。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)


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白内障手術についてのご相談

またまた黄斑上膜症(黄斑前膜症)絡みのご相談がありました。


当店の開店間もなくからのお客様ですが、
来月、黄斑上膜症と白内障の手術を受けることになり、
主治医より手術後の屈折状態をどうするかを問われているのですが、
そのアドバイスを欲しい、という内容です。

現状、主治医との間で、
・多焦点ではなく単焦点眼内レンズを使う
・モノビジョンにはしない

との合意はあるようです。


この2点については、私も同意です。
元々、-10ディオプトリーを超える強度近視で、不同視もあり、片眼のみ中強度の乱視もあり、
これを両眼とも誤差なく正視眼に矯正するのは難易度が高いうえに、
自動車の運転もまだ10年、20年と出来る年齢ですので、
ゴースト、フレア、ハロなど多焦点レンズ特有の不具合が起こる可能性もあります。
また、7プリズムディオプトリーの外斜位がありますので、
モノビジョンは顕性の交代性斜視になってしまうリスクも考えられます。


あとは、遠見重視に合わせるか、近見重視に合わせるか、あるいはその中間も考えられますが、
どこに合わせるかは一長一短があって、確かに決めかねるところです。

8年前、片目は-16Dの強度近視でした。
白内障の影響でさらに近視化が進んでいるかもしれません。
そういう眼に対して、眼内レンズの度数を正確に計算できるのかという疑問があるところではあります。

もし自分だったら?
手術後の眼が正視になろうと近視になろうと、遠近両用メガネを常用することは変わりないので、
大差ないといえば大差ないのですが、
正視を狙ってプラス側に振れて遠視化してしまうと不都合が多いので、
誤差が発生しても遠視にはならないような度数を狙うことになるでしょう。

仮に計算通りに左右眼とも正視になって、メガネ無しで遠くが明視できるようになったとしても、
自動車の運転中にナビが見えない、サイクリング中にもサイコンが見えないという不具合が起こりますので、
遠近両用メガネを使用することになります。
また、近視の度数が残ったとしたら、現在と同じように遠近両用メガネで矯正することになります。
つまり、矯正度数に多少の違いはあれども遠近両用メガネを使用することに変わりないので、
どっちもどっちということです。
ただ、この仕事を続けているならば、-2.50~-3.00Dの近視を残して近業重視、
仕事を辞めて隠居していたら正視にしてもいいかなとは思います。


このお客様も、手術後にメガネを装用することには抵抗が無いので、
遠見に合わせても、近見に合わせても、大きな差はないということをお話して、
弱い近視を残せば、メガネが手元になくても身の回りのものは見える、
遠視になると、近くはもちろん、身の回りが見えなくて不都合が多い、
左右差が大きいと遠近両用メガネは使いにくくなる、
など、一般的な注意を私の知る限りでお伝えしました。



過日のブログ記事で、時間工賃10分1,000円という件を書きましたが、
本件のような、
・(すでに)当店のお客様である
・当店でメガネをお作りいただくことが前提である
という場合のご相談はもちろん時間に関係なく無料で賜っております。
私でよろしければ「喜んで!」お引き受けいたしますので、
安心してご相談ください。

(というか、本来は施術する医師が相談に乗るべきなのでしょうけどね。)





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黄斑上膜症手術後の不同視

昨日の記事の最後にちょこっと触れたのですが
黄斑上膜症の手術に伴う眼内レンズの移植術で人工的な不同視になったかたの相談の件です。


10日ほど前に右目の黄斑上膜症に対する硝子体手術と白内障の眼内レンズ移植術を受けられました。
オートレフがこれです。
左眼のコンタクトレンズの度数は調整中ということでまだ確定ではありませんが、
弱めに合わせてモノビジョン的に見ることは合わなかったようです。

220621_1.jpg

単眼遮閉屈折検査では
R= Cyl-0.75D Ax95
L=Sph-0.25D Cyl-0.50D Ax80 with SCL

裸眼では
L=Sph-6.00D Cyl-0.50D Ax80
でした。


手術前の屈折状態を知る術はありませんでしたが、右眼も左程度の近視性乱視であったようです。
この場合、片眼のみ眼内レンズの移植術を受ける場合、
残余度数をどうするかの問題が起こります。
今回の右眼のように、正視に近く合わせる方法(遠見重視)もあれば、
-2.00D程度の近視を残して近業をしやすくする(近見重視)、
あるいは、他眼との屈折差を少なくする(両眼視重視)方法が考えられます。

どれが正解かは何とも言えないところですが、
遠見重視か近見重視かのどちらかを選ぶとしても、メガネでの不同視矯正の諸課題があります。
両眼視重視で、右眼を左眼の度数に合わせて遠近両用レンズを使うのが一番手っ取り早いですが、
せっかく保険適用があり、リスクも少なく屈折度数を変えられる機会です。
-6.00Dの近視を、レーシックやフェイキックのようなリスクを伴わず矯正できるチャンスなんですよね。

ですので、コンタクトレンズの使用が問題なくできるという前提なら、
今回の判断はそれでよかったのではないかと思います。



で、コンタクトを外した状態では、かなり大きな不等像視が出ていました。
偏光コの字検査視標を、両眼を空けて見るのも耐えがたいような不等像です。
不等像だけではなく、左右眼のプリズム差もその一因でしょう。

何でも、前日に某量販店で、コンタクトを外した後の近用鏡を作製したとのことで、
R=Sph+0.75D
L=Sph-4.50D

という大き目のプラスチックフレームに入ったメガネをお持ちでした。
とても掛けられないそうです。
当たり前というか、装用テストの段階で、掛けられるようになる予感すらまったくゼロだったと思います。
もしかしたら装用テストすらしていないのかもしれません。
店員は「慣れが必要です」とかなんとか・・・・
いや、慣れるというレベルでは無いし、まあ、良くこんなもの作ったなと、その店員の無知さに呆れ感心します。


で、当店にご相談いただいたところで、
突然出来た6.00Dもの人工的な不同視を、
メガネレンズで何事も無かったかのように快適に矯正するという魔法はありません。
多分にそれを期待されていた感じは受けたのですが、
残念ながら、左右差への耐性も低そうでしたので、期待に沿えられそうにはありません。
左右差への耐性は、個人差と慣れもあるので、何年、十何年と掛けて、徐々に開いていけば克服できるかもしれません。
ただ、その前に左眼の白内障手術を受けることになればその苦労は無駄になります。

現状では、左眼の手術が必要になるまで、コンタクトレンズとの併用で凌ぐしかないでしょうね。
左眼をコンタクトで矯正して、その上から遠近なり中近の累進レンズを使用すれば日常生活はこなせます。
コンタクトレンズを外した後から寝るまでの時間は、モノビジョン的に過ごすしかないと思います。
日中はちゃんと両眼視をして過ごせば、モノビジョンによる両眼視機能の不良は起こることも無いはずです。


ここで、次のご予約のお客様が来店されましたので話を切り上げましたが、
ここまで1時間45分経過しています。
一応、相談の場合の時間工賃は10分1,000円を想定しておりまして、
それに当てはめると11,000円となります。
が、頂くに頂けないので、結局は頂いていないのですが、
私にとっては1時間45分、無給での奉仕という結果になってしまいました。


国家検定資格の眼鏡作成技能士の教本に、「眼科専門医との連携」という非現実的な章があるのですが、
その通りにするならば「眼科で相談してください」ということになるわけです。
現実は、眼科で相談できないのでインターネットで相談できそうなところを探して当店に来られたわけで、
それなら眼鏡作成技能士などという下らない縛りのある国家資格を取得する理由もありません。



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不等像視のあるかた

左右の視線のズレを自覚されて60代の男性が相談に来られました。

装用中のメガネにはプリズム等は入っていません。
単眼遮閉屈折検査で左右それぞれ
R=Sph-5.50D Cyl-0.25D Ax60
L=Sph-5.75D

という完全矯正値の一歩手前を得ました。


偏光コの字検査で、2△程度の上下斜位が検出されましたが、線1本分、約5%の不等像視もありました。

anisaikonia.jpg

疑似不等像視の可能性もありますので、
時計テストや十字テストも使って上下の斜位の全量をあぶり出しました。
当初は2△程度に見えた斜位も、時間を掛けて調べると最終的に6△の上下斜位となりましたが、
不等像視の所見は消えませんで、疑似不等像では無いようです。


通常、コの字検査で線1本分の不等像視があると、両眼視に異常が出そうなものですが、
特に自覚症状は無いようです。
上下斜位のプリズム矯正だけで、視線のズレという主訴は解消しました。

不同視由来でない不等像視は、黄斑部の疾病の可能性もありますので、
念のために、眼科で診ていただくようにご説明しました。
幸い、個人的に存じ上げている眼科医院がご自宅からほど近い場所にありましたので、
そちらの眼科院長あてに紹介状を書いてお渡ししました。


このご相談者がそうだ、というわけではもちろんありませんが、
最近、黄斑上膜症による不等像視のあるかたや、
黄斑上膜症の手術に伴う眼内レンズの移植術で人工的な不同視になったかたの相談を立て続けに受けました。
この病気、増えているんですかね?
あるいは、OCTなどの装置が普及して発見されやすくなったのかもしれません。



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診療情報提供書

「斜視のメガネを作って欲しい」
と電話がありました。

「斜位」ですとプリズム矯正の適応があります。
「斜視」ですと、間歇性斜視でしたらば適応がある可能性がありますが、
恒常性の場合はほとんど適応は望めません。

一般のかたが、そのようなことまでご存じないでしょうからご来店いただきましたが、
左右の視線がズレておりましたので、斜視と言えば斜視になるのでしょうが、
むしろ、左眼の眼球運動障害のようでした。
全方向に動きにくいようでしたが、特にまったく内転出来ずにいました。


プリズムでどうとかなる状態では無かったので、
MRIなど、脳神経の検査もできる出来る大きな病院へ紹介していただけるように、
個人的に面識のある眼科への紹介状を書いてお渡ししました。

そして、数日前、その眼科より返信が届きました。

220516_1.jpg

原因がわかって治療ができたら良いのですが。

私は、屈折検査の途中で、矯正視力の不良をはじめ、変視症など違和感を感じた場合、
必ず眼科を受診するようにアドバイスしています。
これまで約40年間で、数百人ものお客さんを「病院送り」にしたのではないかと思います。

それがきっかけで、白内障や緑内障といった目の病気はもちろん、
中には松果体腫瘍や脳下垂体腫瘍、バセドウ病などが見付かったこともあります。

何度も書いていますが、目の病気は早期発見・早期治療が大切です。
決してお客さんに意地悪をして、病院送りにするわけではありません。


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