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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

仕事の限界

今朝、開店後に店内の整理をしていたところ、
「パソコン画面と手元が見えるメガネが欲しい」
という女性が来店されました。

デスクトップパソコン、すなわち目の高さにディスプレイがあって、
現在使用中の老眼鏡では、手元しか見えずに使いづらいという主訴です。

中近のレンズで明視域の微調整をすれば行けるかと思ったのですが・・・・


190704_5.jpg

オートレフのデータでは、両眼とも遠視性乱視。
両眼ともエラーが出て、、特に左目に多く出ました。


自覚的屈折検査では
Rv=0.4*Sph-1.50D Cyl-0.50D ax90
Lv=0.5*Sph-1.00D Cyl-0.25D Ax90


クロスシリンダーの乱視軸の反応が悪く、90度付近という程度しか追い込めませんでした。

オートレフで頻発するエラー、
オートレフデータの斜から倒方向への異常な乱視の検出、
矯正視力の出なさ、

これはどう見ても白内障です。
レチノスコープで網膜反射を確認すれば確実ですが、その必要も無いほど明らかです。


お伺いすると、眼科医からは、左目の白内障を指摘され、
どうせなら左右とも手術をしたらどうだ?
という話が出ているそうです。
メガネでは無理、という話も。


メガネでは無理、という訳でも無いですが、
この矯正視力の場合、メガネを作っても満足な視界が得られるかは微妙で、
またどちらにしろ、近いうちに手術は受けなくてはならないでしょうから、
いつまで使えるかはわかりません。


眼科医からは左目の白内障のほうを指摘されていますが
今日現在は右目の矯正視力の方が低いです。
そして、近視化の度合いも、オートレフデータと自覚的検査の乖離も右目の方が大きいようです。
これ、現在、右目の白内障と、それに伴う近視化が急激に起こっているのでないかと思われます。


そして、パソコン画面が裸眼で見え難いとも。
右目の遠点、左目の遠点が、それぞれ60cm、90cmくらいなので、
それでパソコン画面が見え難いとしたら、矯正出来る余地はほとんど無いです。


たぶん、メガネを作っても、満足できる見え方は得られないかもしれませんし、
仮に得られたとしても、使える時間は相当に短いと思われますので
白内障の手術の相談を医師とされたほうが良いのではないでしょうか?


ということで、眼科への受診をおすすめしました。


ご期待に添えることが出来なくて申し訳ございません。
メガネ屋に出来る範囲の仕事では、これが精一杯です。

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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パイロットの視力検査

これまで、
航空大学校に入学するかた、
航空自衛隊でパイロットを志すかた、
現役のパイロットのかたのメガネを調製しましたが、
航空機の免許には、細かい規定があります。

航空身体検査マニュアル


特徴的なのが、各眼の屈折度数が(±)8ディオプトリーを超えないこと、
という部分です。
以前は、1種、2種ともにもっと厳しかったはずで、それぞれ4と6ディオプトリーだったと思います。
(うる覚えですので間違っていたらすいません)

どういう根拠があるのかはわかりませんが、
8ディオプトリー以下の近視なら、裸眼でも計器飛行が出来る、ということかと思ったのですが
逆に8ディオプトリーの遠視だったらそれは無理なので、また違う理由があるのでしょう。


強度近視で、8ディオプトリーでは規定の視力が出せない場合ですが、

2-2 オルソケラトロジーによる矯正
2-3 屈折矯正手術の既往歴のあるもの

は不適合とされています。
一応、屈折矯正手術の既往歴がある場合でも適合とされる方法はあるのですが、
(1)視力の日内変動(同日3回以上の測定結果)
(2)コントラスト感度
(3)グレアテスト
(4)角膜形状解析
検査方法のレベルがわからないので何とも言えませんが、
レーシック系の手術では、コントラストの低下、グレアの発生は程度の差こそあれ起こりますし、
角膜形状解析をすれば、「正常では無い」ことは明らかです。

眼内レンズ(前房レンズ)で矯正する手術も、広義では「屈折矯正手術」に含まれるかと思います。

屈折矯正手術に関しては、適合かどうかは、医師の判断に委ねられるということです。



場合によっては、白内障による近視化が起こり、8ディオプトリーを超えることもあると思います。
この場合は、手術後3カ月以上の観察期間を経て視機能が良好な場合は
検査結果等を付して申請すれば、適合となる可能性が高いです。


糖尿病性網膜症などの網脈絡膜疾患や、緑内障についての基準や、
目以外にも、全身の健康状態に細かな規定があるようなので、
パイロットのかたの健康管理は大変そうですね。


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斜視の相談

自分の無力さを感じて虚しくなる話なのですが・・・・・



外斜視について、続けて2件の相談を受けました。
一件はメールで、一件はご来店での対応でしたが、
いずれも「光学的な矯正」ということよりも「美容的な相談」でした。
つまり、
「レンズになにかしらの細工をして、視線を正面に持ってくることはできないか?」
というご要望です。
結論としては、「申し訳ございません。」ということになるのですが、
残念ながら、メガネで何かを出来るものではないです。


斜視というのは、左右の視線にズレがあるもののうち、両眼視機能が不良なものです。
ズレがあっても両眼視機能を保っているものは斜位と呼びます。
間歇性斜視という両者の中間のような状態もありますが、両眼視機能はあるので斜位に近いです。

斜位(間歇性斜視も含む)はプリズムで矯正が可能な場合もあります。
度数によってはプリズムレンズでは対応できないので、フレネル膜を使う必要も出てきます。

斜視については、「調節性内斜視」は屈折矯正で対応できますが、
両眼視機能が不良な外斜視については、残念ながらメガネで対応できることはありません。
「眼球を内転せしめる」方向のプリズムを入れても、両眼視できない以上、効果がありません。

尚、「外斜位」のプリズム矯正についても、
その矯正効果は、「眼球を内転せしめる」方向ではなく、
視線が外にズレた安静位のほうを向かせるものとなります。


斜視・斜位の手術の適応があるかどうかは、両眼視機能の状態によります。
→ こちら
をご参考ください。


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生涯学習の回答が返ってきました

日本眼球技術者協会の認定眼鏡士の更新に必要な生涯学習の事を書きました。
https://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-1263.html
https://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-1264.html

実力問題の答案が返ってきました。
個人的には8科目すべてで満点を確信していたのですが、
1問だけ間違っているとされてしまいました。

190307_1.jpg

その問題は以下です。

以下の文章の内容が正しければ○を、誤っていれば×を解答用紙に記入しなさい。

4.調節に負担をあまりかけない屈折異常では、一般的に視機能問題があまり生じない。



一見、いかにも○を誘導するような設問の仕方ですが、
やはり答えはだそうです。 (゚Д゚)ハァ?

いえいえ、調節に負担を「あまり」掛けない近視系の屈折異常では、
外斜位による視機能の異常は多いでしょうよ。
輻輳不全も起こりやすいし、
近見時に調節性輻輳の喚起が起きないので、融像性輻輳をしないといけなくなり、
輻輳性眼精疲労などの問題もでるでしょうよ。

これ、○は絶対あり得ないと思うんですが?


それに問題の中の「あまり」って何ですか?
そんな曖昧な副詞付けられると、程度や頻度の判断に困りますがな。

この仕事をやって、もう35年になりますが、
私にとっては「あまり生じない」という感覚では絶対にないです。
むしろ、「結構あります」という感じですけどね。


どちらが正しくとも、私の更新には影響ないので
あえて抗議まではしませんが、
これ絶対に設問の方法が間違っていると思います。


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老眼への誤解

実は今日もあったばかりなのですが、

「老眼を掛けると老眼が進むのは本当か?」
という質問を受けることが良くあります。
あるいは、
「老眼が進むから老眼鏡は嫌だ」
という声も聞くことがあります。


それは全くの誤解です。

老眼鏡を掛けるから老眼が進むのではなく、
老眼は加齢とともに進行し、
そこに老眼鏡の使用・不使用は関与しません。

老眼は、ピント合わせの能力(調節力)の低下によって起こります。
調節力の低下は、水晶体の硬化によって起こります。
水晶体は、水晶体嚢という袋の中に細胞があり、その袋から出ることはありません。
細胞分裂して古くなった細胞が、袋の端っこに追いやられて行って次第に硬化していきます。
この加齢によって起こる過程に、老眼鏡は無関係です。
つまり、老眼は、老眼鏡を掛けても進行するし、掛けなくても同じように進行するという事です。


よしんば、100歩譲って、もし老眼鏡の使用により、老眼の進行が多少早まったと仮定しても、
それはたいしたことではありません。
調節力は、いつかは無くなります。
個人差は多少ありますが、だいたい60歳前後で実用上ほぼゼロになります。
つまり、調節力が無くなるのがゴールだとしたら、
老眼鏡を掛けようと掛けまいとゴールは同じになります。
老眼鏡を掛けずに目の疲れを我慢してゴールに辿り着くのと、
老眼鏡を上手に使って楽にゴールに辿り着くのと、
どちらが得だと思いますか?
私だったら、眼精疲労などに悩まされず、楽にゴールに辿り付きたいです。


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