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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

備忘録

最近、ちょっとはメガネ屋っぽいブログ記事を書いていることに気付きました。(笑

まあ、私も、いつも自転車のことばかり考えているのではなく、
自分の仕事のことも少しは考えているわけです。


時々、一般のかたには理解しずらかったり、
知っていても特に何の役にも立たないテクニカルなことを書くこともありますが、
これは自分の備忘録や復習も兼ねているからです。
後で読み返すと、なるほど!と勉強になることもあったりします。(笑

同名半盲の視野拡大など、めったにない相談の場合、
ついつい失念してしまいそうだったりしますので、時々読み返すことでその予防になります。


今日は、恥を忍んで、備忘録に付け加えておかないといけないことが起こりました。(>_<)

200912_1.jpg

メガネレンズは、硝種や度数によってレンズの外径が決まっています。
その外径は製作範囲表などに記載されていますし、外径を変える場合はその要件も記載されています。

200912_2.jpg

今回はフレームサイズが64mmと、最大級のメガネフレームにレンズを加工するという案件でしたが、
事前の計測では、外径73mmあれば、問題なく加工できるという状況でした。
そこで製作外径が75mmであることを確認してレンズを注文したのですが・・・・

度数は
R=Sph-1.25D Cyl-0.75D Ax175 1.00△Base.In
です。
レンズメーターで光学中心に印点しますと、ちょっと嫌な予感。
幾何学中心より、少し耳側にズレている感じ。

プリズムが無ければ、レンズを反転させれば簡単に解決しますが、
それをやると基底が外を向きます(Base.Out)のでダメです。

乱視がなければ、プリズム量に留意しつつ、レンズを少し回転させれば
解決できる方向も見つかるでしょうが、
今回は乱視とプリズムでにっちもさっちもいかない状況でした。

200912_3.jpg

案の定、ダメ元で加工しましたら、光学中心からもっとも遠い耳側上部に、
コーティングの載っていない部分が残ってしまいました。
すぐさま、外径を80mmに指定して再注文を入れ、
お客様に納期遅延のお詫びの連絡を入れることとなりました。


教訓:

凹レンズの外径には余裕を持て!




金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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レンズ加工機が新しくなりました

レンズ加工機、私たちは「玉摺り機」と呼びます。(若いかたは違うかも)

で、この玉摺り機を新しくしました。
新型コロナウィルスで先が見通せない中で、大きな投資をするのは不安を伴いますが、
これだけはケチれない設備なのでしょうがないです。

200826_1.jpg

自分のこの仕事のキャリアの中で、最後の機械になるかもしれないので奮発しました。
昨年秋の展示会で見た新製品です。

200826_2.jpg

レンズにサクションカップ(今はレンズカップと言うのかな?)を取り付けることをブロッキングと言いまして、
これまでは原寸大の投影式というのが当たり前の仕様でした。
老眼になると、これが見え難くなり困っていたのですが、
今回の機械はカメラで撮影したものを液晶画面に表示してくれて、おまけに拡大もできるという至れり尽くせりの仕様です。
これまではいちいちメガネを外して、近づいて裸眼でやることも多くなってきた作業です。
近見に特化した仕事用の中近を使ってはいますが、この作業は裸眼のほうがやりやすかったのです。
しかしもうその手間もなく、メガネを外す必要も無くなりました。

フチなしメガネの穴あけも機械任せでできます。(正確な穴位置の入力は必要ですが)
これも、これまではメガネを外してやっていた作業ですが、その必要が無くなります。

何枚か練習用のレンズで試し摺りして、
ちょうど受注していたレンズが数組届いていたので早速加工しました。
精度はさすがに上がっていますね。正確です。

「正確なPD(瞳孔間距離)=技術の証」とばかり、PDフェチになっているようなメガネ店もありますが、
今は、デジタルでPDを測定して、加工機械にもデジタルで入力すれば、
コンピューター制御の機械が正確に加工してくれます。
正確なPD」などすでに「当たり前」の世の中です。



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眼瞼下垂矯正メガネ「クラッチグラス」

200323_1.jpg

眼瞼下垂矯正用のクラッチグラスを取り付けました。
眼瞼下垂はもちろん、眼瞼痙攣にも有効な場合があります。

200323_2.jpg

極太の丁番を使ったもの、ヒンジレス(丁番の無い構造)、丁番をネジ以外の方法で固定するものなど
一部取付のできないフレームがあります。

顔に固定されたフレームを支点に、バネで瞼を持ち上げる仕組みです。
フィッティングが疎かですと、瞼にメガネがズリ下げられて用を成しません。
従いまして、非常に高度なフィッティング技術が求められます。

普段は、後頭部を横から抱き込む形にソフトなフィッティングを好んでやりますが、
クラッチグラスを取り付ける場合は、耳介の後ろにタイトに合わせるフィッティングをすることもあります。

常備在庫に努めておりますが、
うっかりの注文ミスで品切れしているかもしれません。
ご来店前にご一報くだされば助かります。

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新兵器を導入しました

以前、「見えにくい隠しマーク」という記事を書きました。

累進レンズには必ず入っており、レンズの水平を確保するため、レンズの硝種を判断するために使われます。

これが、見つけやすいレンズと見つけにくいレンズがあり、
特に一部のメーカーのレンズは見つけるのに苦労したりします。
そこで新兵器の導入です。

昨年10月の展示会で新製品として発表されていたものがやっと入荷しました。
営業の話によると、出荷2号機だとか。(真偽は不明)

200204_1.jpg

Progessive Lens Mark Checkr
そのまんまの名前です。

200204_2.jpg

上の矢印の〇は、左右に入っていて、これで水平を見ます。

下の矢印の文字や数値は、レンズ銘柄、累進帯長、屈折率などの情報が刻まれています。
このレンズの場合、「gf13」とあり、HOYA Specty HG Field 累進帯長11mm 屈折率1.60を意味しています。
は屈折率1.60の略号です。

鼻側には、「175」あるいは「17」、「225」あるいは「22」という数値が入っていて、
近用加入度数を表します。


このレンズマークチェッカー、もう一つ使い道がありましたて、
光源と、接眼レンズ部に偏光レンズを軸を直交させる方向でセットすると
ひずみ計になります。

200204_3.jpg

開口部が広いので、専用設計のひずみ計よりも使いやすそうです。


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特殊面取り

お昼ごろに、富山ナンバーの車に乗った若いかたが来店し、
分厚いレンズの入ったフチなしメガネを取り出して
「インターネットで見たんだが、これを面取りして薄く出来るか?」
という趣旨の相談がありました。


たぶん、このあたりの記事をご覧になったのかと思います。

強度レンズのブリリアントカット
分厚いフチなしメガネ
鏡面加工と特殊面取加工

まず、自動玉摺り機で行う「特殊面取り」という機能は、
レンズを玉型にカットする際にだけ行えるもので、カット後のレンズに対して出来ません。
左右レンズを寸分の違いも無く(0.01mm以下の違いも無く)加工機械にセットして、
加工パラメータをうまいこと誤魔化せば不可能ではないかもしれませんが、事実上は無理です。


出来るとすれば、レンズ面に保護テープを貼って、
手摺り機械で大きく面取りして、耐水サンドペーパーで磨き、バフ布で艶出しする作業です。
これは、ひたすら人力で磨くだけの作業で、かなりの手間が掛かりますし、指が死にます。
また、研磨したレンズのカスやサンドペーパーの砂などでレンズを傷付けたりするリスクがあります。

190609_1.jpg

これが実際にその面取りを行ったものですが、
レンズは見掛け上薄くなります。
しかし、レンズ周辺に見える渦が光ってしまい、かえって目立ってしまいます。

190609_2.jpg

私自身は、この面取りをやる技術(技術というほどのものでも無いですが)は持っていますが、
基本的には目立つから止めた方が良い、というスタンスです。
そこまでして(レンズ度数の強さをアピールして)フチ無しメガネに拘る必要は無いのでは?と感じます。


現在は、レンズの厚みをかなり正確にシミュレーションすることが可能です。
事前に厚みを提示して、お客様の了解を得てから受注すべきなので、
それを怠ったメガネ店に瑕疵があると思います。
よって、出来るかどうかはわかりませんが、返品して返金していただいたらどうですか?
とお伝えしたところ、通販で買った、というお返事がありました。
そして、その店にメールで連絡したものの、返事が来ない状態だそうです。

まあ、通販をしているメガネ店なら、そんなものなんでしょうね。

私達、認定眼鏡士は、メガネの通信販売は禁止されています。

こちら→通販について




尚、この面取りに関する相談は、お断りさせていただきました。
理由は、主に3つあって
1)万が一レンズを傷付けたとしても弁償は出来ない
2)厚みよりも、ギラギラ光る面取りのほうが見た目が悪い
3)無責任な通信販売業者の尻拭いはお断り
というところです。

2)と3)の補足です。
時間工賃を10分1000円とすると結構な費用が掛かりますが、
とてもじゃないですが、その費用に見合った良い仕事とは言えないということもあります。
費用を掛けてむしろ見た目を悪くするような事は気が引ける、という私の技術者としてのプライドです。
また、有償無償に関わらず、私たちが通販で購入のメガネを修理調整することは、
通販業者を利することに繋がります。


わざわざ富山から来られて無粋な対応をするのもいかがかと思いますので、
一応、自分で行う場合の手順などをご説明させていただきましたが、
現実には止めた方が良いとは思います。


粘り強く業者に連絡するか、
消費者センターにでも相談したら良いのではないでしょうか



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