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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

片眼抑制

深視力が苦手というご年配のタクシーの運転手さんが来られたのですが・・・・


屈折度数は、片眼遮閉屈折検査で
Rv=0.7*Sph-2.50D Cyl-0.25D Ax100
Lv=1.2*Cyl-0.25D Ax15

くらい。

右目が眼瞼下垂していてカバーテストはわかりにくいのですが、
割と大きな外斜があるのは想像できました。

ワース4灯では右眼抑制しておりまして、恒常性に近い外斜視です。


若い時は、両眼とも裸眼視力は良かったそうですが、
右目は10年ほど前に「何か」の手術をしており、それ以来、視力が悪くなったそうです。
ただし、その「何か」は分かりません。(網膜・硝子体系のようですが)

免許を所得して、3~40年の間、何回かの更新をされてきたので、
元々は両眼視機能は良好で、手術後に不良になったのか、
元々から両眼視機能は不良だったものの、単眼視で深視力検査をクリアしてきたのかはわかりません。
(おそらく前者)


最近、免許更新用に作ったという
R=Sph-2.25D Cyl-0.50D Ax90
L=Sph±0.00

という度数のメガネを持参されましたが、両眼視が出来ていない以上、
あまり意味のあるメガネとは思えません。
まあ、片眼遮閉で行われる適性検査では右目の視力は合格圏内となり、
視野検査が必要なくなりますので全く無意味ではないですが。


残念ながら、
両眼視をして、立体視に持ち込むという正攻法は通じませんので、
桿の濃淡や太さの比較で何とかクリアしていただくしかないのですが、
その方法は、個々の感性に委ねるしかないので、当店としてはアドバイスできることも多くはありません。
申し訳ございませんでした。

こちらを参考に → 単眼視で深視力は通るか?

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報

深視力の相談の電話

自動車運転免許の更新の際に、毎回、深視力検査で苦労しているという富山県のかたから電話がありました。


近くのメガネ店(チェーン店らしい)に相談に行くと
眼科の処方箋があれば作ってあげる(やけに上から目線)ということで、
これまた近くの眼科に行くと、一通りの検査をして
禄に説明もなく、異常なし、メガネは必要ない、という結果となり袋小路に陥ってしまい、
メガネ店にも眼科にも不信感を抱き、
どうしていいかわからないということで、当店に電話をしたということです。

まあ、ありがちなパターンではあります。

ひととおりお話を伺いますと

・年齢は55歳
・視力は良い(という自覚)当然、遠用眼鏡は使っていない
・老眼は感じているが老眼鏡は使っていない
左目だけ、時々線が膨らんで見える

おっと、最後の症状は、ちょっとヤバイ感じがするんですけど・・・

直線が膨らんで見えたりイビツに見えたりするのを「変視症」と言います。
変視症を起こすのは、網膜の黄斑部という視力の最も良い部位に原因があって、
特徴的な病気に、黄斑変性症や黄斑前膜症(上膜症)、中心性漿液性網脈絡膜症(中心性網膜炎とも)などがあります。

まずは、早急に別の眼科で、その症状を伝えて受診してください、と申し上げました。


深視力に関して考察いたしますと
まずは55歳で老眼鏡を使わないで日常生活を送れているということから、
以前にも書いたこのパターンが考えられます。

→ 目は悪くないのに・・・


普通、55歳ともなると、残存調節力はかなり枯渇していて、
もし屈折の状態が正視だったら、仕事や日常生活での近業にはかなりの苦労をするはずですが、
そこまでひっ迫していないとすると、若干の近視気味であろうことは容易に想像できます。
よって、両眼とも、あるいは片眼のみ、近視(近視性乱視含む)か近視成分の強い混合性乱視がありそうです。

実際は、斜位や、fixation disparityなど、両眼視の問題で深視力が不良な場合もあるので、
みてみないことにはどうにもならないのですが。


あーだこーだと、お話を聞いたり話したり、かれこれ30分ばかり経過しましたが、
電話口で解決できる種類の問題ではありません。

変視症の問題が解決して、メガネを作る気になりましたら、
来店のご予約をください。


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深視力用メガネのページ

当店の深視力用メガネのページに以下の追記をしました。

 → https://www.optpal.jp/products/sinsiryoku.html

これから免許取得をお考えのかたに

免許更新をお迎えになるかたに

ページあたりの文字数が多くなればなるほど、
内容を読んでいただけなくなるので逆効果のリスクもあるのですが
敢えて追記しました。



過去に、このブログでも何度か書いたことですが、
深視力に苦労しつつも自動車教習所を無理やり卒業させられて
卒業されて、運転免許センターの試験で引っ掛かる方が後を絶ちません。


これまで、大体の方は合格圏内に持ち込めてはおりますが、
中には、明らかに両眼視機能に問題があり、正攻法での合格は難しいというかたもおられます。
具体的な統計は取っておりませんので、あくまでも推測程度の確度ですが、
人口比で数パーセントのかたは、両眼視機能に異常や問題があります。

恒常性あるいは間歇性の斜視の場合もあれば、
ドイツ式ポラテストプリズム法で言われるところの感覚神経性変化と思しきケース、
疾病による視力低下など原因はさまざまです。


両眼視機能に問題があっても、片目だけでも合格できる可能性も無いわけではありませんが、
難易度は高いです。
また、この場合は、そのかたの独自の感覚の鋭敏さによって得られるもので、
この点は当店にもノウハウが少ないので、アドバイスできるものではありません。

教習費用や時間の無駄にならないようにお気を付けください。


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合宿免許受講者

ご近所のかたですが、
いわゆる合宿免許という方法で、県外の自動車教習所を卒業、
運転免許センターの適性検査にて深視力が不合格になったというよくあるパターンの相談がありました。

事情をお伺いしているときに、左目が時々外側に泳ぐのに気が付きました。
カバー・アンカバーテスト、オルタネイトカバーテストをしてみると、右眼優位の間歇性外斜視でした。

自動車教習所でも、入所時、仮免などでも適性検査は確認するはずですが、
お決まりの「反転時の音を聞いてカウントしろ」というナンセンスなアドバイスで無理やり合格とされていました。
合宿免許は得てしてこうなります。
だって、カモがネギ背負って、入所希望者がもう玄関先まで来ているのですから。
無碍に追い返すわけにもいかないのは、まあ理解できないこともないですが・・・・

ともあれ、すでに教習所は卒業して、教習費用は会社に負担してもらっていて、
会社からは早く免許を取得しろ、と追い込まれている状況です。
なんとかして差し上げられれば良いのですが・・・・


使用中の眼鏡は
R=Sph-1.75D Cyl-0.50D Ax100
L=Sph-2.25D Cyl-0.50D Ax80
乱視角は、1度単位までは詳しく見ていなくて、だいたいこのくらいでした。プリズムは未矯正。

片眼遮閉屈折検査の後、眼位の測定と両眼視機能の評価ですが、
割と輻輳力があって、偏光視標(一部融像除去眼位)では、左眼に投影されている偏光像がかなり動きまして、
おおむね弛緩したと思われる状態では10△の外斜位でした。
プリズム・オルタネイト・カバーテストでは15△を少し超えるかの間歇性外斜視を呈していました。
オルタネイト・カバーテストは、融像を破った状態で検査するので、
融像刺激のある検査よりも眼位のズレが大きくなることは普通に起こります。

カバー・アンカバーテストで間歇性外斜視、ワース4灯検査でもやや複視気味、深視力も(-)です。
プリズム矯正の適応かと思われますが、さて、量はどうするか?

ドイツ式ならば、第二立体視から立体視前後反転で、全量をあぶりだして洩れなく矯正しますし、
アメリカ式ならば、プリズム分離で融像除去眼位を測定して、融像幅を測定して、シェアードの公式などを持ち出して計算します。
おそらく、ドイツ式では15~16△程度、
アメリカ式なら、輻輳側の融像(実性相対輻輳力)が割と大きいので、あまり大きな数値にはならない思います。

測定通り、計算通りに事が運べば簡単ですが、そうとはならずに、ここがスタートラインになります。
斜位近視の有無、レンズの厚み、美容的な部分なども勘案して、トライアンドエラーで最適値を探します。
仮に、何百、何千の統計データを集計したとしても、平均値や偏差値では語れない個人差があると思いますので
お客さんひとりひとりに合ったプリズム量を地道に探っていくしかないのではないかと思います。

プリズム量が決まったら、
両眼開放屈折検査で微調整、しっかり調節寛解して調節バランスを取って・・・
と、いつものルーティーン作業。

両眼視の状態があまり芳しいものではなかったので、ちょっと難儀するかと思いましたら、
案外、スムーズに深視力検査のボーダーラインまでは持っていけました。
お渡しした翌日に運転免許センターに行かれて、最初の1回で合格できたとご報告いただきました。


今回は無事に免許取得に至りましたが、誰でもそうなるとは限りません。
合宿免許を申し込む前に、一度、深視力が正常かどうかを確認したほうが確実です。
あるいは、入所時の適性検査で不合格だったら、いったん、入所手続きは見合わせたほうが良いです。
時間と費用を無駄にしないために。


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深視力検査のコツなど

自店、ホームページの

深視力検査のコツ

の加筆修正と、それを補足する形の

立体視と深視力

というページをアップしました。


立体視を解説するには、融像、網膜対応、斜位、輻輳、ホロプター、固視ずれ、その他諸々、
それだけで数十ページにもなるであろう情報量が必要になるところ、
そのなかから一部を掻い摘んで書いてみましたが、
端折り過ぎて誤解が生じたら申し訳ないです。


さて、「深視力検査のコツ」について。

コツなんて無い、と言ってしまうと身も蓋も無いですが、
実際に、インターネットに溢れている「コツ」には、根拠の無いものが多いです。
それは上記で紹介のHPに書いた通りです。
それらにとらわれ過ぎて、見えるべきものが見えなくなってしまっているのではないかと思うのです。
音に集中する余り、また、タイミングのカウントに気を取られて、
肝心の眼の方が疎かになっていたりということです。

また、三本の桿が揃った時に、何らかのイベントが発生しているのを見落としていると勘違いしてしまい、
それを見逃さないよう、違うところに気が行っているのでないかと感じることもあります。
それは全くの誤解で、両端の桿はそのまま、真中の桿は淡々と前後に往復運動しているだけで
イベントの類は一切起こりません。(当然ですが)


斜視・弱視や、矯正不能な不同視や不等像視、後天的な疾病やけがなどで視力が低下してしまった状態じゃない場合、
つまり両眼視機能が正常なかたならば、立体視差を利用する「立体視」が可能です。
正常な「立体視」を妨げている原因を取り除けば、
桿の太さや濃淡の変化を「平面的」に見るよりは、精度は高いはずです。
すなわち、深視力検査のコツは「立体視」に尽きると思うのです。
言い換えますと「Panumの融像感覚圏」を適切に使う、ということになります。
Panumの融像感覚圏については、前述のリンク先に簡単に記しています。



反面、
両眼視機能が正常でない場合は、両眼による「立体視」は難しくなるので
桿の太さや濃淡の変化、焦点が均等に合う、などの「平面的」な変化を微妙に感じ取るのが「コツ」となるのでしょう。

170713_1.jpg

真ん中の桿の太さ、黒の濃度が変化しているのがおわかりでしょうか?

単眼視のかたが、深視力検査を合格している事例は何度も経験しています。
ダメな事例の方が多いのも事実ですけれど・・・。
私自身は、お客様の相談後に、三桿計(深視力検査機)を片付ける前など、
単眼視で深視力の練習をすることがありますが、
最初はまったくわからなかったものが、今では動いている感覚はわかるようにはなりました。
ただし、ボーダーラインまではまだ誤差が多い段階ですが。
おそらく、両眼視による「立体視」に頼り過ぎていて、「平面的」に見る感覚が乏しいのではないかと推測しています。


というわけで、残念ながら、両眼視機能が正常でない場合の深視力検査用のメガネは、
当店でご提供することは難しいかもしれません。
その手法のノウハウが足りないので。

しかし、両眼視機能が正常であるならば、
あらゆる手法を使って、正しい「立体視」を取り戻せるように助力いたします。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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