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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

サングラスの鼻パッド

昼過ぎに、若い男性の声で電話がありまして、
「〇〇〇の偏光サングラスの、鼻に当たるところのゴムが壊れて、その修理ができるか?」
とのこと。

〇〇〇とは、サングラスのブランド名ですが、
メガネ業界ではなく、釣りやアウトドアの業界から流通している商品だと認識しています。
たまたま私が以前はルアーフィッシングをやっていたことから名前は知っていました。

鼻当てでも、

200203_1.jpg

こういう汎用部品が使われていれば修理はできます。
が、スポーツサングラスの場合、汎用品ではなくて専用品であることが多いです。

例えば、adidasのサングラス

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土台に、ゴム製のカバーを被せています。交換可能。

こちらはSWANS。

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ブリッジの裏側に、2本のネジで固定されます。これも交換可能。

bollêのサングラスは

200203_4.jpg

ブリッジ下部に、1本のネジで固定されます。こちらは交換可能。

別のbollêのサングラス

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リムに接着されています。店頭での交換修理は無理っぽいです。

OakleyのFIELD JACKET

200203_6.jpg

ブリッジに付いたバーで高さを変えられる仕様。嵌め込んであるだけなので換えられそうです。


これらは、すべて「専用部品」です。
製造元、あるいは代理店からの部品の供給が受けられれば交換できますし、
店頭で交換が不可能でも、製造元or代理店に送れば修理はできるはずです。

残念ながら、当店は、その〇〇〇というメーカーとは取引が無いので、
「専用品だったらば出来ません」とお答えするしかないです。
汎用品か専用品かは、見てみないとわかりません
電話口で安請け合いできる案件ではありません。
メールで、画像を添付してもらったほうがマシな答えができると思います。

「石川県で修理できる店は知らないか?」
とも聞かれましたが、
私は、他店のことは全く存じ上げませんし、
このブランドの流通形態も存じませんので、
申し訳ないですが、お答えのし様がございません。

メガネの展示会で見た記憶がないので、
(出展していても、気付かなかっただけかもしれません)
たぶん、メガネ業界ではなく、スポーツ・アウトドア業界で流通しているブランドだと思います。
だとしたら、修理できるメガネ店は無いんじゃないかと思うのですが、
これも想像にしか過ぎません。

自転車用のサングラスでも、SHIMANO、100%、DHBなどなど、
自転車業界で流通していても、メガネ業界には流通していないブランドがあったりします。
(私が知らないだけかもしれませんが)

どこかのサングラスメーカーがOEM生産しているはずですので、
たまたま同じ部品が使われている「奇跡」が起これば修理はできますが、可能性は低いでしょう。

確実なのは、インターネットで販売元や代理店を調べて、
直接修理対応してくれるか、または、修理可能な最寄りの販売店を紹介してもらうことだと思います。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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調整不可のフレームのフィッティング依頼

昨夕のことですが
「HPで見たが、メガネの調整をしてもらえるということで来た」
と若い男性の来店がありました。

こちらのページにある「●他店で購入されたメガネのフィッティング調整について
を見られたのだと思いますが、
むしろ、他店購入のメガネの調整はお引き受けいたしかねる、という方向に読み取れるはずだと思うのですけれど。

拝見すると、セル(アセテート材)フレームで、且つ、サングラスなので、
完全にお引き受けいたしかねる案件のものです。
おまけに、テンプルの幅が太すぎて、屈曲点の位置を変えられない構造のものでした。



当店は、「フィッティング調整余地のないメガネフレーム」は仕入れない方針ですので
同じようなものは在庫がないのですが、まあニュアンスだけでも伝わればよいかと思います。

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この画像の場合、黒い矢印の部分を「屈曲点」と言います。
この屈曲点を耳介の頂点に持っていって、曲げる量と方向を調整するのがフィッティングです。
そのためには、加熱してアセテート材を柔らかくする必要があります。

Aの位置では、何とか曲げられるかもしれませんが、Bの位置ではほとんど無理です。
力任せにやれば曲がるかもしれませんが、折れたり、ひび割れたりするリスクが伴います。

また、加熱にもリスクが伴います。
わずかに曲げる程度であれば、少し温める程度でもよいですが、
この場合、屈曲点をいったん伸ばして、位置を変えて曲げ込まないといけません。
かなり太めのテンプルなので、アセテート材の内部までしっかり加熱する必要があります。
加熱によって、表面にシワが寄ったり、最悪は溶けます。
さすがに36~7年もこの仕事をしていますので、溶かすほどのミスはしませんが・・・



昨日の案件は、この画像のB地点よりも太く曲げにくい場所に屈曲点を作らないといけない状況でしたので、
・お顔にまったく適合していないフレーム、調整余地の無いフレーム
にも該当する案件です。

屈曲点を無視して、横から頭を抱きかかえるような形にできないこともないですが、
鼻当ての高さも足りないようでしたので、どちらにしろ、「ずり下がらずにきちんと掛かる」のは無理でした。
他店購入品の「鼻盛り」もお引き受けできない条件に入ります。



私が、他店購入品のフィッティングに消極的なのは、不可逆的侵襲によるリスクを伴うからです。
小手先だけのごまかしでお茶を濁すことはできない性分なので、
私が納得するフィッティングをする際に伴う「削る」「盛る」「曲げる」などの過程で、
リスクが大きいと思われるときはお断りせざるを得ません。

「壊れてもいいからやってくれ」
ということならば、やらないこともないですが、
「わざと壊して新しいものを売りつける」などというケチな考えは全くないものの、
「わざと壊した」と思われることは不本意ですし、
「わざと壊したと思われている」と私が思うことすら嫌なので、やっぱり安易には引き受けにくいです。

実際にこんなことが起きるのです。

他店購入のメガネが折れた

初動で少し力を加え始めたら、いきなりパッキ~ンですもん。


万が一のことがあると、お互いに気まずいことになります。
フィッティング調整は購入のお店に依頼しましょう、ということです。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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難接着性樹脂を接着する接着剤

フィットネスクラブのお友達から相談を受けた案件です。

TR90というナイロン系のプラスチックフレームの横幅が拡がってしまったというものです。
この素材、アセテートやセルロイドと違って加熱しての型直しが出来ません。
すなわち、普通に修理が出来ないシロモノというわけです。

本来ならば、お引き受けいたしかねる案件なのですが、
以前に、モアイ君というガラスのメガネスタンドを頂戴したまま

191227_1.jpg
コチラ→ モアイ君

ろくにお礼もしていなかったということ、
難接着性樹脂でも接着が出来るという接着剤も試してみたかったので
ダメ元ということでやってみました。

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もちろん、ぶっつけ本番と言う訳では無く、お客様から処分を頼まれた壊れたフレームで予行しています。
(当店にはTR90素材のフレームがないため)

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そして、このやり方は、アセテートやセルフレームの場合に、
アセトンと酢酸アミールの混合液でアセチシートを融着して貼り付ける
という既知の方法をアレンジしただけのものです。

191227_3.jpg
191227_5.jpg

何種類か、厚みの違うポリエチレンテレフタレート、いわゆるPETですね、のシートを集め
その中から適当な厚みのものを選んで貼り付けてみました。
30分ほど放置したら、ちゃんとくっ付きましたので、おそらく当面は大丈夫だと思います。

191227_4.jpg

あとははみ出した部分をヤスリで削り落すだけです。


この修理、ものすごくリスクが高いので、絶対に自分でやらないほうが良いです。

なら、書くなって?(笑

まず、レンズを外さないといけないことが最初のリスク。
TR90は、加工段階でかなり大きめに削って嵌め込む必要がありますので、外す時にもけっこうな強度が掛かります。
その引っ張り強度に耐えられずに破断ということも。

レンズを付けたままやろうとすると、はみ出た接着剤が、いつの間にかレンズに付着してしまうリスク。
指紋の模様の付いた接着剤がレンズに付着している姿はよく見ます。

そして再びレンズを嵌めるときに、破断や、表面のカラーシートを剥がしてしまうリスク。

良い子はマネしないでください。


尚、この接着剤の強度ですが、
この手の、貼り付けた後に力の掛からない個所の修理には使えますが、
例えば、リム切れや、テンプルが折れた、などの、
使用時に負荷の掛かる個所の修理が可能なほどの強度はありません。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)


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他店購入のメガネが折れた

当店で作ったメガネでは無いのですが・・・

当店で新たにメガネをお作り頂いた新規のお客様の所有のメガネが、
何やら傾いているようなので調整を試みたところ、
曲がっていた個所を戻そうとして力を加え始めた瞬間に折れました。 (>_<)
全くの初動で、さほど力も入っていない段階でしたが、
あっさりとポキッと逝きました。

191208_1.jpg

フレームは5年以上は確実に経っているとのことですが、
最近レンズを入れ換えたということで、どうせならもう少し使っていただけたら良いと思ったのですが、
結果は裏目に出ました。

まだ健在で、当店も取引のある国内メーカーなので連絡は付きますので、
明日、問い合わせて、補修部品の入手が可能か確認しますが、
なにぶん、数年という時間が経過しているので手に入りますかどうか。


他店購入のメガネに対して手を加える場合、この手のリスクが付きまといます。

「曲がったところを直す」というのは、決して元通りに直すことでは無く、
「曲がったところを元の形に曲げ戻す」ことですので、
さらに一度、不可逆的なダメージを与えるということです。

針金などを何度もクネクネ折り曲げるといずれ破断します。
昔、超能力でスプーンを曲げるとか、折る、というのが流行しましたが
単に物理的な力を加えて曲げ、そのまま続けて折るだけのことに過ぎません。


やっぱり余計なことはするもんじゃないなぁ、と反省する訳ですが
でも、曲がったところを見て見ぬ振りをするのもどうかと思うのです。


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Shilhouette TITAN MINIMAL ART

Shilhouette社のTITAN MINIMAL ARTというフレームです。
ガタツキの少ないフチ無しメガネということで、当店の主力商品の一つであります。

丈夫な部類に入るフレームですが、「絶対に壊れないフレーム」とまでは言いません。
このように、たまに折れては来ます。

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しかし、壊れる頻度というのはかなり少なく、
当ブログに数回登場しております、私が所有する2本のShilhouetteフレームは
共に10年を超えて使用しておりますし、
お客様の中にも、レンズを換えながら10年近く使用されている方もおられます。

折れたとしても、折れた個所だけ交換できますので経済的ですし、
その部品供給というアフターサービスには定評のあるメーカーです。


踏んだりぶつけたりという突発的な事故以外では、
壊れてくるのは特定の使い方をされている場合が多いです。
右手で外すかたは左テンプル、左手で外すかたは右テンプルが多いです。

片手で外すとその度に反対側のテンプルに負荷が掛かります。
その疲労が溜まって、ある時、ふいに折れるという訳です。
両手で丁寧に外すのが基本ですが、どうしても片手がふさがっているときは、
ブリッジ(真中の金属部)を持って、まっすぐに引き抜くようにしていただくと負担が少ないです。


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