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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

Shilhouette TITAN MINIMAL ART

Shilhouette社のTITAN MINIMAL ARTというフレームです。
ガタツキの少ないフチ無しメガネということで、当店の主力商品の一つであります。

丈夫な部類に入るフレームですが、「絶対に壊れないフレーム」とまでは言いません。
このように、たまに折れては来ます。

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しかし、壊れる頻度というのはかなり少なく、
当ブログに数回登場しております、私が所有する2本のShilhouetteフレームは
共に10年を超えて使用しておりますし、
お客様の中にも、レンズを換えながら10年近く使用されている方もおられます。

折れたとしても、折れた個所だけ交換できますので経済的ですし、
その部品供給というアフターサービスには定評のあるメーカーです。


踏んだりぶつけたりという突発的な事故以外では、
壊れてくるのは特定の使い方をされている場合が多いです。
右手で外すかたは左テンプル、左手で外すかたは右テンプルが多いです。

片手で外すとその度に反対側のテンプルに負荷が掛かります。
その疲労が溜まって、ある時、ふいに折れるという訳です。
両手で丁寧に外すのが基本ですが、どうしても片手がふさがっているときは、
ブリッジ(真中の金属部)を持って、まっすぐに引き抜くようにしていただくと負担が少ないです。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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鼻パッドの修理について

「何て名前かわからんけど
鼻に当たるクッションみたいものが取れたけど直るのか?」


と電話がありました。
どうやら近所にお勤めの方で、当店で販売したメガネでは無いようです。


「鼻パッド」が取れるというのは、メガネの修理ではもっとも多い事例かもしれません。
ただ、鼻パッドが取れるという表現だけでは、正確にお返事はできないです。
「出来ますよ。」と安請け合いしてみたところ、
実際は簡単な話では無かったり、ということも起こります。

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ネジなどが緩んで鼻パッドのみが取れる

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鼻パッドの足(クリングス/クリングスアームなどと呼びます)が取れる

鼻パッドのみが取れた場合は多くの場合は汎用部品で修理が可能ですが
クリングス折れの場合は、ロー付け修理が必要になります。
ロー付け修理は、店頭で出来ないことはないですが、
ロー付け個所周辺が焼けるので、かなり目立つ跡が出来ます。
修理工場に出すと数日とそれなりの費用は掛かります。

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鼻パッドの固定方法もいくつかありまして、
これ以外にも「ビルトイン」と呼ばれるものや、テグスやピンで固定する方歩もあります。

これらは部品メーカーから市販されている汎用部品ですので
手元に在庫さえあれば、修理は可能となります。


難しいのは、専門部品を使っている場合です。

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これはシルエットの鼻パッドですが、全くのオリジナルで、
この部品を在庫していなければ、汎用品では対応できません。
いや、無理やりなら出来ないことも無いのですが、後でオリジナルに戻すのが難しくなります。

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フランスのMINIMAです。
これは上記の巻丸と全く同じ形状ではありますが、市販品では固定用の穴に通りません。
穴に通すための特別な仕様になっております。
当然、MINIMAと取引が無いと入手は不可能です。

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同じくMINIMAの別モデルですが、
オリジナルの部品ですが、市販のビルトインが何とか使えます。


ということで、冒頭のご質問に関しては
「見て見ないと何とも言えません」というお決まりの答えになってしまうのですが、
まあ、割と直せる確率は高いです。
少なくとも、自店で販売したものならば、部品は在庫していて当たり前なので
販売店に持ち込む方がより確実ですけれど。



昔は、ほとんど汎用部品だけで修理できたような気がしますが、
最近は、専用部品を必要とするものが増えている感じがします。
何らかのポリシーを持って、他社との差別化を目指しているのだろうと思いますが
中には、汎用部品のほうがマシ、と思える専用鼻パッドも良く見ます。


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他店購入品のフィッティング調整

以前にも同じような内容のことは書いたと思うのですが。


今朝、「ホームページを見て電話している」というかたから、
「最近、他店にて購入されたメガネの掛かり具合が悪いので見て欲しい」旨の連絡がありました。


作ったばかりで転勤などで引っ越して、購入した店舗に行けない、という場合はともかくとして、
個人的には、何度でも、納得がいくまで、購入した店に相談すべき事案だと思います。
メガネを販売した者、あるいは店が責任を持ってフィッティングするのが当然ですし、
フィッティングがお粗末でお客さんに迷惑を掛けているという自覚を持たせ、
練習して技術を習熟させることにもなります。
下手だという自覚が無いから、練習しないし、いつまでも下手なままなんだと思うんですよね。

尚、誤解があると困るのですが、私自身は、自分のフィッティングは上手だとか自惚れているつもりはありません。
この仕事は35年以上やっていますが、今でも試行錯誤しながら、勉強の毎日です。



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フィッティングや修理には、ヤットコとかプライヤーと呼ばれるこんな道具を使います。
良く使うのは、このうち15本くらいですが、適材適所に使い分けます。

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そして、フレームヒーター、温熱器です。
ドイツ製の古い機種ですが、火力が強くて手放せません。


ヤットコで掴んで曲げる、ヒーターで加熱して柔らかくして曲げるなど、
フィッティングには、フレームに対して不可逆的侵襲を加えることがあります。
ヤットコの掴み傷が付いたり、加熱でプラスチックにシワが寄ったり、ということも無いとは言えません。
古いフレームだったり、海外製の質の悪いフレームだと、ロー離れが起きたりもします。
そもそも、加熱調整できない樹脂フレームというものも多く存在しますし、
迂闊にヒーターで暖めると、トップコート(着色のためのフィルム)が剥がれるなんてこともあります。

万が一、他店購入品に対して意図しないミスが起きて破損した場合、
弁償しろと言われても困るので、やはり、購入店にお持ち込みいただく方が、
お互いが嫌な思いをすることがないので都合が良いです。



などと、このブログ記事を書いている間に、
福井県で作ったメガネの調整をして欲しい、とお持ち込みがありました。
福井まで行くのがしんどい、そうです。
それならなんでわざわざ福井まで作りに行ったのか不思議ですが、それは置いておいて、
フィッティングの状態を見ると「モダンが直角」という良く見掛けるパターンでした。
こんな感じ。

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屈曲点の位置が悪い(先の方にある)ために、無理やり曲げて耳介の後ろに食いこむように当てている状態です。
本来は、一旦、テンプルをまっすぐにして、屈曲点の位置を変えないといけないのに、
手抜きをした結果、そうなったのだと想像します。
見たところ、お高そうなフレームにお高そうな遠近両用レンズが入っているようですが、
これではそれも台無しです。


これはフィッティング済みのテンプルです。

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耳介の真上に屈曲点を作って、後頭部を抱きかかえる様に包み込むのが正しいフィッティングだと私は思っています。
ただ、耳介の後ろにピッタリと沿わせていく、というやりかたが流儀の方もいるようですが。
どっちにしても、ズリ下がらない、痛くないフィッティングさえできれば正解な訳で
どちらが正しく、どちらが正しくない、ではないとは思います。


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フィッティングを否定するメガネフレーム

「鼻のフィッティングをして貰ったら幾ら掛かりますか?」
と、当店で販売した以外のメガネを掛けて、男性がご来店されました。
見ただけで当店で販売したものではないとわかりました。(理由は後述)

しかも、このメガネは買ったばかりということです。
「なら、買った店に頼めばいいのに、なんでウチに?」と思いましたが、それを聴く前に
福井で買って郵送して貰った、ということを聞きました。

これは、売った店の手抜きであり失策です。
それを他店が尻拭いするのはおかしな話だと思いますし、そもそもこれは尻拭いのやり様もありません。
ということで、「申し訳ございません」とお断りさせていただきました。



フィッティングの状態は、鼻の部分の問題では無く、横幅が広がり過ぎているせいで、
モダン(腕の先のプラスチック部分)が耳介の頂点に当たっていないからです。
鼻当てをどうこうしたところで意味がありません。


なんで横幅が広がっているかと言うと、
レンズカーブがフラット過ぎて、フロント(フレームの前部分)が平たくなっているからです。

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ほとんどのメガネフレームのフロントにはカーブが付いています。
フロントカーブと言いまして、
従来は5~6カーブ、近年の「非球面対応」を謳うもので3~4カーブとなっています。
数が多いほど曲率は深く(高く)なります。

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同じく、レンズにもカーブがありまして、
球面レンズと非球面レンズで変わりますし、レンズの度数によっても変わります。
非球面レンズはフラットではありますが、現在はカーブ指定ができる非球面レンズもあります。


曲率の深いフロントカーブのフレームに、
カーブの浅い平べったいレンズを入れると、フロントは扁平になり、結果、テンプルは外を向きます。
フィッティングのまずい原因はコレに尽きます。

1.「ヤゲン」のカーブを深くする
2.レンズカーブをフロントカーブに近く指定して製作する
3.フレームの智の部分で調整する
とか、これを予防する方法は無いことも無いのですが
今回持ち込まれたフレームは、フロントが恐らくTR-90という調整不可の材質で出来ており、
削り出しで曲げの利かない頑丈な智、
弾力性抜群で曲げ調整が出来ないエクセレントなチタン製でしたので、
3.の方法は不可でした。
従って当店で出来ることはありません。


このフレームは、以前、仕入れようとしてメーカーに材質を聞いたら「TR-90」と返事があったフレームと同一のものでしたので
一目見ただけで当店で販売したものではないことがわかりました。
税抜きのメーカー参考価格が44,000円もする高級フレームなのに、
調整不可のTR-90が使われている事に唖然として仕入れませんでした。


一般的なアセテートやセルロイドのプラスチック素材では、
加熱することで柔らかくなり、形を整えて冷やしてやれば調整は可能ですが、
この素材はそれが出来ません。
温めても調整できないし、トップコートと呼ばれる表面の塗装膜に皺が寄ったり剥がれたりするので
加熱は禁忌とされています。
というのが私の認識です。
(TR-90のフレームを扱っていないので現在は違う可能性もありますが、
その場合は、私の勉強不足です。申し訳ないです)


今ほど、このフレームのHPを見たら、
TR-90素材のものが減って、アセテートに変わっていました。
この素材がメガネに不向きだという事に気付いてくれたのでしょうか。

もしかしたら、持ち込まれたフレームもアセテート製だったかもしれません。
ただし、そうだったとしても、当店では加熱調整が必要な他店購入品のフィッティングは、
万が一の万が一の万が一のリスク(加熱による皺や変形など)を勘案してお引き受けしておりませんので
申し訳ないです。


ともかく、これは販売した店に持ち込んで、不具合の理由を理解していただいて、
治すか、返金に応じるかしていただく案件だと思います。
販売した店の勉強にもなる事案ですので、是非。


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折れ込んだネジ

過去に「夏に多いトラブル」でも書きましたが、
今年も猛暑により、ネジの腐蝕によるネジ折れトラブルが起きています。

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今回は幸いなことに、ネジの折れた断端が、フレームの断面よりも0.5mm弱出ていましたので
ネジ切り用のヤスリで、ネジの断端に溝を掘り、マイナスドライバーで回して抜くという方法で抜きました。

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フレームが若干変色しているのは、ネジをライターの火で加熱したからです。
接着剤やサビによる固着を緩めるためです。
変色した部分は、アルコールで拭いたり、専用の布で擦れば取れます。

ヨロイの表面にほんのわずかにヤスリの引っ掻き傷が出来ましたが
ほとんどダメージはありません。


こういう作業は、老眼になってからはやりにくくなりましたが、
幸い、メガネを外して裸眼で見れば、25cm弱の距離でピントが合うので何とかやれます。
自分が中等度の近視であることをラッキーだと思える瞬間です。


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