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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

ペンライト

輻輳力の確認のためのプッシュアップや
眼球運動の様子を見るときに、注視目標とするためにペンライトを使います。

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一般的な眼科用ペンライトは、マドックスやバゴリーニなどの検査に点光源として使えるように
先端から光が出るようになっていますが、
これではプッシュアップの注視目標とするには光量が強過ぎます。


そこで、先端の側方部が光るような構造のライトが便利なのですが
なかなか適したものがありません。

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20年ほど前に、ホームセンターで偶然見つけたNational製のペンライトが
最近調子が悪くなり、代替えのものを探していたのですが、
やっと見つけたのはメルカリで売られていた中古品でした。
しかし、程度のわからない中古品が10,000円超!
私が買ったときは、新品でも数千円だったと思うのですが。

同じものにこだわらずにAmazonの膨大な数のペンライトを見ていると
先端に半透明カバーの付いたものが370円ほどで、買い合わせ対象品としてありました。
2,000円以上購入すると注文できるシステムです。

210310_4.jpg

で、ドライヤーを一緒に購入して価格を合わせました。
検眼レンズのくもり止め対策に使います。
マスクをしていると検眼レンズも曇ってしまいます。
くもり止めの薬液やくもり止め効果のあるレンズ拭きを使ってはいますが
それでも寒い日などは曇ってしまうので、事前にドライヤーで温めて置けば曇りを減らせるかもしれません。

210310_3.jpg

で、このペンライトが届いたので早速電池を入れて使ってみましたが、
まあ使えないことも無いです。
LED光源なので、安いにもかかわらず光量が強いので、マジックペンで塗りつぶそうかと思います。



金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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お決まりのたらい回し

数年前から
「両眼で見ると、遠くのものが二重に見えることがある」
という自覚症状を覚えていた女性からの相談がありました。

カバー・アンカバーテスト、オルタネイト・カバーテストで、小さくはない程度の内斜位の所見が見られました。


ご自身で調べたところ、「プリズム眼鏡」を掛けると解消できる可能性があると気付き、
それまでメガネを作っていた某量販店に相談したところ、
「眼科の処方箋を持参すれば作れる」
との話を聞き、行きつけの眼科に相談したところ、
ビタミン剤のようなものを処方されるだけで、
プリズム矯正には全く触れず、眼鏡処方箋は書いて貰えませんでした。
よくある「たらい回し」というオチです。


それで、再び量販店に事情を説明すると、
「レンズの中心をズラして少し調整するけど、このメガネを眼科に見せたら怒られるから内緒に」
と光学中心をズラしたメガネを渡されたそうです。
(眼科の処方箋に基づいて調製したものではないはずなので関係ないと思うのですが)

お客様の瞳孔間距離と、装用のメガネの光学中心間距離は、それぞれ61mm、58mmでした。
度数は左右共にSph-3.50Dで、乱視はありません。

プレンティスの公式に依る近似値計算では、片眼当たり、0.525△の基底外方ということになります。
両眼なら1.05△のプリズム量です。

余談ですが、
プレンティスの公式は、将来実施されるであろう「眼鏡技能士」の認定試験でも出題の可能性は高いです。
P=Dh/10(ピーイコールじゅうぶんのディーエッチ)は頭に叩きこんでおきましょう。




上から目線と思われるようで恐縮ですが、決してそんなつもりはありません。
量販店の店員に光学中心をズラしてプリズムを得るという知識があるとはちょっと驚きましたが、
ご持参のレンズの袋を見ると、ありゃりゃ、ASという大きな文字が!
某大手メーカーが中国のレンズメーカーにOEM生産させている屈折率1.60の片面非球面レンズです。
非球面レンズで偏心によるプリズムは余り関心しません。
1.5mm程度なので、まあ悪影響は無いと思われますが。
でも、1.05△では焼け石に水という程度にしか効果はありません。


とりあえず、片眼遮閉して屈折検査をしますと、
左右共にSph-4.25Dの近視でした。乱視はゼロではないですが、0.25D未満の直乱視です。
ワース4灯検査では周辺融像は複視、
一部融像除去眼位は5.0△B.Outです。


これまで、近視で、ベースアウトプリズム、つまり内斜位に対するプリズム矯正をされたかたで、
本来は内斜位ではなく、検査時に輻輳(寄り目)が過剰に働いてしまっただけという例を見てきました。
輻輳の強いかたは、融像除去眼位検査でも一部融像除去眼位検査でも輻輳が働いてしまいますので要注意です。
特に1メートル程度の距離で検査できる省スペース視力表を使うとその傾向は増えます。


さて、
近視で内斜位の場合、まずは球面調整を行うのが原則ですが、変化は有りませんでした。
プリズム矯正した状態で、ワース4灯、バゴリーニSGテスト、立体視標も正常になりまして、
オルタネイト・カバーテストでも完全に中和しています。
眼球運動も、追随、跳躍ともに全然問題は無くスムーズに動きます。


内斜位と上下斜位は、
外斜位に比べて少ない量で眼精疲労や複視などの不定愁訴を自覚します。
プリズム矯正による矯正効果も高いです。

以前にも書いておりますが、
斜位の矯正やプリズムは、特別なものでも特殊なものでもありません。
程度にはよりますが、光学的に「普通に」矯正しうるものです。


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合成プリズム

県南部のほうから深視力用のメガネの相談に来られた方が、
現在使われているメガネのデータを印刷したものをご持参されました。

2年ほど前の日付で
R=Sph*** Cyl*** Ax** P3.0△45° PD=34.5mm
L=Sph*** Cyl*** Ax** P3.0△225° PD=34.5mm

あとはアイポイントの位置とかレンズの種類とかなど。


う~ん、通常のメガネ処方で、プリズムを合成して角度表示しているのは初めて見た気がします。
小児の斜視治療用のフレネル膜プリズムでは使うこともあるので、経験無いわけでは全く無いです。
フレネル膜を2枚張ることは出来ないので、合成せざるを得ないのです。

210222_1.jpg


中学校の数学で習う三平方の定理で計算することになりますが、
この場合、プリズムを水平と上下方向に分解すると
右レンズは2.12132△B.in 2.12132B△.Up
左レンズは2.12132△B.in 2.12132B△.down
となります。

このかたの眼位検査はどうやって行われたのだろう・・・
フォングレーフェ(プリズム分離)、ショーバー・テスト(赤緑分離)、偏光テスト(偏光分離)、マドックスなど
一般的な眼位検査では、水平の斜位と、上下の斜位は別々に測定します。(のはずです)
シノプトフォアなら合成で測れますが、普通は斜位の定量検査には使わない気がします。

別々に測って合成したのだろうとは思いますが、何か意味があるのかな????
と考えてみたら、なるほど!


メーカーによっては、プリズムレンズの製作には3△まで、とか5△まで、とか製作範囲に制限があります。
メーカーによっては、製作範囲をオーバーした注文でも受けてくれますが、
特注加算料金が上乗せされます。

例えば、製作範囲が5△までの場合、
右レンズに2.5△B.up 4.00△B.inというプリズムを入れたいとき、
合計は6.5△となり、製作範囲外になりますが、
合成プリズムだと212°方向に、4.71699△の製作範囲内の量で作れるわけです。
でも、0.25プリズムディオプトリーの単位でしか作れないので、
半端が出てくる違和感は否めません。


このプリズム合成ですが、過日ご紹介した眼鏡技能士試験には
最低でもこの程度の問題は用意しておいて欲しいです。
正解率はいかほどでしょうか?
眼鏡販売従事者の何割、いや、下手すると一桁パーセントかもしれません。(汗

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合っているかどうかの判断

「このメガネ合ってるか見て欲しい」
「メガネが合ってなかったらレンズを換えて欲しい」


というような依頼は結構あります。
でも、それの判断が難しくて・・・というか、
それを決めるのは私ではなく、装用者の側の判断であることが多いです。


例.1
完全矯正値が
Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
という眼に対して
Sph-1.50D Cyl-0.50D Ax10
というメガネを装用していたら、
残余度数は
Sph-0.49D Cyl-0.27D Ax24.0
となります。
これは合ってるかどうかは微妙ですね。
遠用度数は完全矯正値にすべき、という考えなら合っていませんが、
装用者が、自覚的な見え方に「不自由はない」と考えているならば合ってるということだと思います。
それを「合っていないからレンズを換えましょう」とは私は言えないです。
補足するならば
「もっとよく見える度数はありますが、お客様が不自由を感じていなければ、敢えて換える必要はないです。」
とお答えせざるを得ません。


例.2
完全矯正値が
Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
という眼に対して
Sph-2.50D Cyl-1.00D Ax165
というメガネを装用していたら、
残余度数は
Sph+1.08D Cyl-0.90D Ax51.9
となります。
残余度数がプラスになるのは近視の過矯正ですから、これはまあ合ってないな、と客観的には判断しますが、
それでも、装用者が「不自由はない」と考えているならば、
これもやはり「合ってないからレンズを換えましょう」とは言いにくいです。
これも補足を加えるならば
「過矯正なので客観的には合っているとはいいがたいですが、使っていて不自由はありますか?」
とお伺いすることになります。
あるいは
「この度数と、現在のメガネを掛け比べて違いはいかがですか?」
と判断を委ねることになります。
それで
「大差ない」
などとと言われてしまうと、どうしようもありません。


合っているかどうかの判断は、この残余度数の大きさと質(プラス側かマイナス側か)に依るものだと考えますが、
それ以上に、装用者の自覚的な判断が優先されるものと思います。
ただし、眼に気質的な異常が無いにもかかわらず、各種免許に必要な矯正視力が無い場合は
装用者の自覚によらず、合っていない、ということになります。


ちょっと違う例を挙げますが

例.3
完全矯正値が
R=Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
L=Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
2△基底内方の外斜位があったとして、
R=Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
L=Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax15
プリズム未矯正のメガネを装用していた場合。
ドイツ式にポラテストプリズム法的に考えると、
眼位のズレの放置は感覚神経性変化に繋がるので矯正すべき、よって合っていない、ということになりますが、
融像幅が普通にあればアメリカ式のオプトメトリーではプリズム不要と判定されるでしょう。
ご本人に全く外斜位による自覚症状が無く、
感覚神経性変化による立体感の低下などの所見が無ければ
私も、敢えてプリズム矯正はする必要が無いと考えると思います。


以上、つまらない能書きをだらだらと垂れ流してきましたが、
合っているか合っていないか、YESかNOかは、単純には言えない事情があるのです。
他の要因として、レンズの傷やコーティングの劣化、フレームの劣化なども考慮して
適切な交換時期の判断をされてください。


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乱視の検査をして欲しい

乱視の検査をして欲しいので予約したい、という電話がありました。
メガネを作るのではなく、乱視の検査のみをして欲しいということのようです。


これも過去に書いておりますが、
当店はメガネの小売店です。
お客様との共同作業でメガネの処方度数を決定するために、
必要な情報の収集の一環として種々の検査をしておりますが、
診断目的のためにやっているのではありません。
その収集した情報から色々とご説明することもありますが、それは診断とは違います。

言い方を変えますと、私たち眼鏡技術者は、
お客様が自身のメガネの度数を決定するための自覚的屈折検査のお手伝いをしていると言うことです。

メガネ調製(作成)を目的としない検査はお引き受けいたしかねる、
というのが基本的なスタンスですので、事情をご理解のほど、よろしくお願いいたします。

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