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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

中近重視の遠近両用

レンズメーカーのHOYA様より、こんな販促物が届きました。
吊り下げたり、ディスプレイ台に積み上げたりできるPOPです。

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遠近両用の「Field」
中近重視の遠近両用の「City]
室内用の「Room」
の設計の違う3種類の累進レンズをHOYALUXなら選べます、
という内容のものです。

他のメーカーでも、同じような設計の違うレンズはあって選べるのですが、
同一銘柄でシステマチックに揃えているのは、HOYAとSEIKOの2社でしょうか。

ここで注意することは、「City」は中近重視となっていますが、
いわゆる「中近」の累進レンズではありません。
従来、「中近」と呼んでいたもの(現在もですが)は「Room」になります。

この中近重視の遠近両用「City」は、以前は「HOYALUX JAZZ」という名前でデビューしました。
アイポイント(フィッティングポイント)で、すでに近用加入度数の10数パーセントが付与されているもので、
遠近に比べて中間距離から近距離が見やすくなっており、
度数変化もゆるやかな設計で、ゆれゆがみを感じにくいという特徴があります。
ただ良いところばかりでもなく、合う合わないの個人差があって、難しいレンズでもあります。

私自身は、HOYALUX JAZZが出る以前のことですが、
遠近両用レンズのアイポイントを高めにすると、近見時の下方回旋が少なく出来て快適だということに気付いていました。
当然、遠方視のクッキリ感は落ちるのですが、
遠用度数の調整や、やや上目使い(顎を引く感じ)で遠くを見る感じで、そのあたりの問題ははクリアできます。

私にとっては、この中近重視の「City」というレンズは非常に使いやすいし、
お客様にも是非おすすめしたいのですが、
繰り返しになりますが、合う合わないの個人差があって、
誰にでも使っていただける万能なレンズとは思えません。
この見極めはなかなか難しいです。
テストレンズで試してみるのが望ましいわけですが、
この種のレンズのテストレンズが市場に出回っている量は非常に少ないです。

そして、このアイポイントに10数パーセントの加入度数が与えられているという事の意味。
これが理解できていないと、快適に装用できるメガネは提供できないと思います。


従来の遠近両用レンズで、中~近距離の見え方に不満のあるかたがいらっしゃいましたら
是非とも、この中近重視の遠近両用レンズをお試しください。
当店にはテストレンズも完備しております。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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レンズを新調しました(HOYALUX 望)

加齢性遠視(老人性遠視とも言います)が進んできて、
自分のメガネの度数が合わなくなってきたので、レンズを新調しました。

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フレームは、SilhouetteのTitan colorsという、もう10年以上前のものです。
さんざん使い倒してきたフレームですが、まだ壊れそうにもないので未だに現役です。

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レンズは、HOYAのエクセレントと呼ばれる最上級カテゴリーのインディビデュアルレンズの中では
最も廉価な「HOYALUX 望」です。それでも結構な値段になりますが。
屈折率1.60のもので40,000円程度が実売価格になります。

注文度数と、確認度数というものが記載されていて、
注文度数に対して、頂間距離(角膜とレンズ間の距離)、前傾角、あおり角、レンズ玉型などの
個別のデータを基に補正されたレンズを製作するというものです。
そのためにインディビデュアル(「個人の」「個々の」「独特の」の意)レンズと呼ばれます。

今回は、前傾角もあおり角も頂間距離もオーソドックスな数値になったので
補正の度合いも少ないです。


見え方は、エクセレントの一言です。
側方部のボヤケも少なく、シャープな遠用視野が得られます。
累進帯長が11mmなので、足元のボヤケはしょうがないですが、揺れは気になりません。


では、その下のグレードとは全然違うかと言えばそうでもなくて、
プレミアムグレードのWellnaというレンズ、
ハイグレードのSynchroというレンズと比べても違いはそんなには大きくは無いです。
最近のミドルグレードのレンズの性能が良くなっているので、
ハイエンドのレンズとて、大きな違いは生まれないのです。


前傾角やあおり角が大きい場合、
左右の度数差が大きい場合、
あるいは、乱視が斜乱視で強い場合など、
より高度な補正が必要な場合はインディビデュアルレンズの効果は高いですが
そうじゃない場合は、価格対性能という点では、メリットは小さいかもしれません。

あああ、こんな事を書くと「望」も「雅」も売れなくなってしまうじゃないかっ!


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累進レンズをモニターしました

レンズメーカーのHOYAより、モニターとして累進レンズを頂戴しました。

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HOYALUX ノゾミ FL167 SFT という商品名で、
HOYAのインディビデュアル累進レンズ群の、もっとも低いグレードのものです。
低いグレードといっても、最高峰のカテゴリに属するレンズですので結構高額です。

この「ノゾミ」の上に、「ミヤビ」「RSi」などのさらに上のグレードが控えているのですが
まあ、販売価格も馬鹿げているので、当店ではあまり用事が無いです。

それはさておき、レンズ名の記号ではありますが、
FL・・・(field)いわゆる遠近両用です。中近だとroomになりますし、近々だとdeskとなります。
167・・・屈折率1.67の素材です。他に1.6、1.74といった屈折率のレンズ素材があります。
SFT・・・コーティングの種類です。他にラピス(ブルーライトカット)Venusguard(帯電防止)など。
となります。


処方レンズの詳細を伝えた時には、
・屈折率1.6のアイアスで良いよ
・コートはVPで良いよ(一番安いコート)
・アンカットで送ってね。(丸い生地)

と言ったはずなのですが、
なぜか、屈折率1.67で、カットされた状態で送られてきました。
コートはSFTなのは、この硝種にはVP仕様が無かったからでしたし、
ナイロールフレームなのでカットレンズのサイズが不正確でも糸の調整でなんとかなりました。



累進レンズとしてはもの凄く良くできています。
加入度数+2.50Dにも関わらず、足元の浮き上がりやボケも少ないですし、
遠用部側方の歪みなどもすごく少ないです。
さすがのHOYAの両面複合累進とインディビデュアル技術のタッグだと感じます。

ただ、横目使いした時に、「色収差」が気になります。
これがあるので「屈折率は1.6で良いよ」と言ったのです。

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(ランドルト環の色のにじみが色収差です。)


色収差の感じ方は個人差がありまして、
私は非常に神経質なのですが、
これまでお客様から色収差についてクレームを受けた記憶はありません。
ということは、私が異常なんでしょうけど・・・^_^;


この「HOYALUX ノゾミ」ですが、HOYA様が非常に頑張った納品価格を提示してきました。
当店も、非常に頑張った販売価格に設定しましたので、
ちょっと良いレンズを使ってみたい、というかたは是非。 


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おまかせで

以前からのお客様で、富山県からウスカルフレームをお求めに来られた女性のかたですが、
今回は、旦那様のメガネを作って欲しいという事で、
ご相談の結果、境目の無い遠近両用レンズに決まりました。

度数が決まり、フレームが決まり、レンズのご説明の際、
おそらく、初めての遠近両用なので、よくわからないということでしょうけれど、
「おまかせで」
とのお言葉をいただきました。
信用して任せて頂けるという意味ではたいへん栄誉なことなのですが、
迂闊にそんなことを言ってはいけません


私の場合だったら、「おまかせで」と言われれば、
自分が最もコストパフォーマンスが高い、
あるいは、もっともお買い得、
お客様にメリットのある
と考えられるものをおすすめはします。

今回は、HOYAの価格体型で
エクセレント>プレミアム>ハイグレード>スタンダード
とランク分けされているレンズ群の(エクセレントが最上位)
ハイグレードに相当するレンズ、HOYALUX Synchroというレンズを使いました。
個人的にも使っていて、非常に掛けやすいレンズと思う銘柄です。


しかしながら、当業界では単価アップに躍起になっている店などもあり、
安易に「おまかせ」などと甘い言葉を囁いてしまうと
1組10万円を超えるハイエンドな累進レンズを入れられてしまうかもしれませんので
ご注意ください。

もちろん、価格が高いことにはそれなりの理由があって、
より高性能なレンズになっているのは多分間違っていないとは思うのですが、
その価格差に見合う性能差かというと、そうでも無いように思います。(個人的な見解です)


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新しい累進レンズ

新しい累進レンズを試してみました。

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以前、大人の事情というエントリーで書いた

HOYALUX Synchro(ホヤラックス シンクロ)というレンズです。
両面シンクロ累進設計という名前ですが、累進面は内面にある内面設計になります。

内面累進設計は、SEIKO社が特許を保有しており、他社が扱う場合は特許料を支払わないといけません。

HOYAは特許料を払いたくないので、
累進構造の縦の要素を外面に、横の要素を内面にした両面複合設計を独自に開発しました。
その時のアピールポイントは、
内面累進では累進帯の実質長が長くなり眼球回旋角が多くなるため近方視がしにくい、
累進の縦の要素を外面に置き、近方視をしやすくした両面複合累進の優位性を大きくアピールしました。

ところが、業界再編で、SEIKOのメガネ部門がHOYAに合併されました。
そうすると今度はHOYAは特許料を払わないで済むばかりか、受け取る側になりました。
すると節操も無く内面累進レンズに手を付け出しました。
そして、そろそろほとぼりが冷めた頃合いと見たのか、

一転して内面累進レンズを発売することになりました。

とは言っても、内面累進であることを極力イメージされないように
両面シンクロ累進設計というちょっと良く分からない呼び方で煙に巻いております。


とまあ、いろいろな事情があるわけですが、肝心なのはレンズの性能と価格です。


レンズ自体は非常に良く出来ていると思います。
遠用部、中心の見え方もシャープですし、側方のボヤケも少ないです。
やはりSEIKOのパシュートCV-Xと良く似たレンズに仕上がっています。

足元の浮き上がりやボヤケもかなり少ないです。
この浮き上がりはパシュートCV-Xの方が少ないかもしれませんが、
手元の見易さはこのSynchroのほうが良いです。


メーカーも頑張った納入価格を出して来てくれたので、
当店も頑張った販売価格を設定しました。
特に初めて累進レンズをお掛けになる方には、慣れやすく使いやすいのではないかと思います。


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