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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

検影法(加筆・修正しました)

電話にて、レンズ交換について質問を受けました。
その際、「検影法もやっていただけますか?」と聞かれました。

思わず、「検影法なんて必要ですか?」
と答えてしまいました。

なんでも、クーパービジョン(コンタクトレンズメーカー)のサイトに
オートレフラクトメーターより検影法のほうが正確という解説があるそうです。

調べてみたら、こういう記述がありました。

http://coopervision.jp/lessons/ranshi-toric/checkup

引用ここから--------

検影法(レチノスコピー)


他覚的屈折検査の一つです。目の中に光を投影する検
影器と度数の違うレンズを1枚の板にまとめた板付き
レンズを用いて行います。検査をする人に技術と知識
が必要な検査です。熟練した人が検査すれば、オート
レフケラトメータより正確な検査ができるといわれて
いますが、最近では検影法で検査を行う施設は減って
きています。

--------引用ここまで


オートレフラクトメーターにしろ検影法にしろ、
他覚的屈折検査と言われるものです。
これらは、あくまでも、自覚的屈折検査のための予備検査に過ぎません。
おおまかな屈折データを得て、最終的に度数を測定するのは自覚的屈折検査になります。
したがってオートレフや検影法の正確さというのは些末な問題であって、
重要なことは、正しい自覚的屈折検査を行うことです。


例えば、
1)オートレフを使って他覚的屈折検査→自覚的屈折検査
2)検影法を使って他覚的屈折検査→自覚的屈折検査
3)他覚的屈折検査無しで自覚的屈折検査

の3パターンで測定を行った結果、得られる度数データはどうなるでしょう?

私の場合は、結果は同じです。
眼鏡学校時代に、オートレフどころか、レチノスコープさえ存在しなかった病院で
(医師の診察台にはあったのかもしれませんが、屈折検査のスペースにはありませんでした)
眼科研修を受けました。
オートレフもエラーばかり、検影法での網膜反射が少なく判断できないようなご年配のかたの眼を
30年近くも見てきました。
他覚的屈折検査のデータが無くても、自覚的屈折検査はやれます。

ただし、掛かる時間は1)→2)→3)の順に長くなります。
要するに、他覚的屈折検査では自覚的屈折検査のスタート値を得るためのもので、
その度数が実度数に近ければ、それだけ少ない手間で完全矯正値に辿り着ける、ということです。
データが無ければ0.00ディオプトリーからスタートすることになるので、
手間および時間が掛かるという訳ですが、
最終的には完全矯正値に辿り着くと言う点では同じ結果になります。



もちろん、レチノスコープも板付きレンズも所持しておりますし、
検影法はひととおりマスターしておりますので、
やってくれと言われればやりますけれど、
眩しいし、時間掛かるし、オートレフがちゃんと通るかたなら、やっても余り意味はありません

最近では、検影法の出番は限られており、
オートレフが不安定な時に、中間透光体の混濁などの確認などに使うことが多いです。



尚、この「世界で一番やさしい乱視講座」というページですが、
何箇所か間違いとか不適切な部分がありました。 (-_-;)
「コンタクトレンズ屋の都合」が見え見えです。
それは次回に・・・・。


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